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ネタバレ今後メモ

悪魔でメモ
だから、回がとびとび
悪魔で今思い立った彼らの未来
原作のノートと混ぜて作るから本当のお話は結構変わる可能性大


…ネタバレしかないですよ?





がんばれ

優しく、風に任せて微笑んでいるのに

(…真っ直ぐな、瞳…)

彼の瞳は、しっかりと…私を見ていた…





赤也

俺は、海里先輩の望む言葉を言って上げられなかった
それだけのこと

…ただ
それだけ

それだけで、俺は大切な女(ひと)を手に入れ損なった…

いや
それだけじゃ、なかった…

でも、
俺はガキだから…

『それだけ』だと、自分に言いきかせていた
俺が先にその言葉を…自分の思った素直な言葉を…口に出せていたら…と

未来は、変わった、と




※元々は赤也が運命の相手だった
でも、運命は代わり…主は幸村を選ぶ

それによって、すべての『運命』がかわり…


主の死期急速に速まった

※運命が変わったことによって、赤也へかかる記憶の操作が甘くなった
赤也自身の『心』の『運命』はまだ変わっていなかったため、想いがあまりに強かった

※代償:記憶、想い、寿命
病気になった→「あの時の選択。なのに、俺は病に倒れて…嘘つきだと、思った」




「幸村精市、意見を聞きましょう」

あえて『選ばせましょう』そういわないそいつに、少なからず意図を感じる

「時を戻し
切原赤也と伊藤海里が未来を約束し、あなたと関わることのない人生を送る運命に戻し…
彼女の死をなかったことにするか」

「俺が、それを選べば…
海里は…またここに戻ってこれるの!?」

「…」
何も答えないそいつ
その表情は、いくら待ったところで質問の答えをくれないことを物語っていた

でも、
可能性は高いことぐらい俺にも分かった


ここで、その未来を選べば…


でも、
そうしたら、この想いは…?
この、海里と過ごした大切な思い出は…?

「幸村君、だーい好きだよ」

彼女の…想い、は…?

「もし、先ほど言った未来に変わるのなら
貴方からも彼女からもすべての記憶は代償として頂きます
だから、安心なさい…

すぐにその苦しみから解放される」

解放される…?


「…っ」
両手に力がこもる

好きだ、すきだよ海里


愛してる







次の回


その時、もう普通の人間には見えなくなった伊藤海里の姿が…
彼の後ろで


優しく、微笑んだ





数年後

l
もともと身体の強い方じゃなかった俺は…
「あの時の選択。なのに、俺は病に倒れて…嘘つきだと、思った」
(病のこととか)
l



あの時、

黙って首を左右に振る俺

「そんな未来、…選ばない、よ

だって、海里が俺を好きになってくれたことは奇跡だって事、でしょう?
それだけでも幸せすぎるのに、彼女は自分のすべてを捨てでも俺を苦しみから解放しようとかえってきてくれた…
それほどに、俺は彼女に…海里に愛されていたんだ」

本当なら、首を縦に振りたかった
そうすれば
俺がどんなに苦しくても…どんな代償を払おうと…
隣にだれがいようと『海里の幸せ』は守れたから

だけど、彼女は俺を愛してくれた
切なくなるほどに…

『大好き、だよ
あいしてる』

そんな彼女の想いを、無視して良いのか…?


…だから…

「彼女も、きっとこの運命を望んでる」

君なら

『私は、幸村君を想えない運命なんて…いらないよ』

バッと後ろを振り向く
自分の空想した言葉が…彼女の声で聞こえたから…

海里…?

切なく、眉を寄せる俺


また、涙がこぼれた


「それで本当にいいのですか?
彼女を…救わないのですか…?」



あまりに真っ直ぐな少女と少年
だから…わざと傷つくように言葉を吐いた

なのに、少年は眉をいまだ切なくよせたまま…

「はい」

微笑んだ…









なぜ、俺はあの時
『切原赤也と伊藤海里が…』
あちらを、選ばなかったのだろう

そうしたら、今もここに海里がいたのに

例え、この愛しさ、想い出…愛情すべてを失うことになろうとも


あの答えに
後悔はするはずないと
後悔はしないと…

そう、答えを出したというのに
未だにぐらついてしまう
否、いまだから…かもしれない

それほどに、
彼女のいない世界は俺にとって辛すぎるものだった




あの時、あちらを選んでいれば…もっと何かが変われたはずだ

年齢からして、赤也は彼女と、結婚、していて
それを、微笑ましく俺等は…俺は…祝福して、いて
俺も本当の運命の人と幸せを掴んでいたかも知れない

想像するだけで
なんで
涙があふれてくるのだろう

なんで、


…もう、涙はかれたと思ったのに

「まだ、あふれてくるんだ…」

なぜ自分が笑っているのか
泣いているのかが分からない

でも、
この愛しさを忘れられない事が…
彼女を想って、苦しく、辛く、悲しいことが…


ひどく嬉しく、幸せだった…




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あきゅろす。
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