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「おじょーぉさん
迷子かい?」
いきなりした声に、私は肩を跳ねさせてから振り返る
そこには、綺麗な赤い髪をした男の子
その人は窓の桟に身体を任せるようにし、楽しそうに弧を描いた口をして見ている
「あ、えっと・・」
「新入生だろィ?
ここ、立ち入り禁止だぜィ?」
ニッ、と、笑って
その人は窓から飛び出てくる
「暇だし、良い口実にもなるし、
一緒に体育館いかね?」
そう言って、笑ったその人は・・
桜吹雪になびかれて・・
とても、
とても、綺麗だった・・
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