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言誘導

コンコン

みんなでもう一度お風呂を入り直した後、騒ぎながらトランプをしていた
すると、少し控えめなノックが私達の口を閉じさせた

「誰だろう?」
そう言いながら先に立って、ドアへ向かう

ガチャ

「部長?」

「あー
微妙な時間に悪い」
頭を掻きながらバツの悪そうな部長
そんな彼に私達は疑問符を浮かべた





「あのな?
見たら分かると思うけど、ここ二人部屋じゃん?」
とりあえず、私達の輪に部長を入れてトランプを再開しながら話を聞く

「そうっすねー
ゲッ」

「何じゃ、ブンちゃんがジョーカー持ち?」
雅治の声に、ブン太から引くジャッカル君は明らかに嫌そうな顔をする
他のメンバーも他のメンバーで、「へぇ〜」等呟いていた

「って、お前等聞く気ある?
あ、後二枚」

「そうゆう部長も真剣にやってるじゃないですか・・」
そう呟くけども、部長は「いいんだよ」と言って柳生君からトランプを引く

「でな?
ウチの部マネージャー入れて偶数じゃん?
四天宝寺も偶数なんだよね」

「だから?」

「おい、先輩への口の利き方気を付けろ。
で、部屋がさー・・ぴったしなんだよね」
その言葉で、分かった人は手を止める

・・え!
その雰囲気から私も察した

「じゃぁ私ロビーで・・」
「はーい!俺立候補―」
私を押しのけて勢いよく手を挙げたのは精市で・・
でも、部長は首を左右に振った

「いや、他の奴とも話し合ったんだけどな?
丸井が良いんじゃないかって・・」
チラッと部長はブン太を見る
それに続いて全員の視線がブン太に注がれた

「え・・えぇ!?」

「二段ベットだし、風呂は俺等男は外の大浴場使えばいいし?
そこまで関わらないんだけどさ」
淡々と言う部長に、ブン太は「ちょっとまって!・・下さい」と身を乗り出した

「なんで俺!?
(いや、他の奴になるより良いけど・・)」

「いや・・だって・・なぁ?」
汗を流しながら私達に振り向く部長
それに雅治は仕方ないとばかりにブン太の方へ向かった

「それっだけ、ブンちゃんが信用されてるっちゅーことぜよ」

「信用・・」

「そうそう、ブンちゃんは男の中の男じゃき
他の野郎共には任せられんけどブンちゃんになら・・ちゅっー部長の頼みじゃ」

「男の中の男・・
っ俺、ここの部屋に荷物持ってくる!」
バタバタと満面の笑みで部屋を出て行ったブン太
そして、私達は立ってブン太を見送る雅治に盛大な拍手を送った

「あれくらいの単純馬鹿はこうやって使うんじゃよ」



最近各キャラがしっかりと立ってきた私達TLDR

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あきゅろす。
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