[携帯モード] [URL送信]
意味


「Bコート空いたぞー」

精市達と話していると、Bコートのみが早めに始まっていたのか・・
昼休みが終わると同時に1試合目が終了したことを知らされた


「はーい
じゃ、行ってくる!」
ニッと笑って、
みんなとハイタッチを交わして、私はコートに向かった

「無理せず楽しみんしゃい」

「はーい!」

「なんかあったらすぐに呼んでね」

「うん!」

まるで親のようなみんなにクスリと笑みをこぼして・・








「よろしゅうな」
そう言って手を差したのは・・

多分、3年生


「(あれ?白石君じゃない・・)」
思って、辺りを見渡す

すると、私の後ろに臨時ボーラーとして立っている包帯君・・白石君の姿があった

表情は、ふてくされていて明らかに不機嫌と言ったもの・・

「(あらら、駄目って言われちゃったのかな)」
私は苦笑いして、その3年生と握手を交わした





試合中、私は飛んでいったボールを拾いに行く
すると、ハッとした白石君がすぐさま私の所に駆けてきた

「すいません!


(選手に拾わすなんて、なんちゅう事しとんねん・・俺

・・でも)」

先輩じゃなくてよかった

白石君の考えてることが面白いほど手に取れて、私は気付かれないように笑った


ボーラーとして、これは一番やってはいけないことだ
でも・・
試合を見ているというのは結構飽きる
ましてや、その相手が自分と戦うはずだったのに、違う人間と試合しているのなんて、、
こんな近くで見ていたくないものだ


私は帽子のつばを持って、深くかぶり・・

「私の弱点・・
探してごらん」

すれ違いざまに耳元で囁いた









「おつかれさん」
言って、おれはその子にペットボトルを渡す

すると、「ありがとう」と言ってその子は笑顔でそれを受け取った

その姿に、俺も笑って、
それからふてくされた表情になる
「・・弱点なんかないやん」

「弱点がない人なんかいないよ」
言うと、その子はクスリと笑う

「そないなこと言うたって「海里ー」
ふと、口を開くとコートの外から彼女を呼ぶ声が聞こえた

それに、彼女は一層笑みを作る

「それじゃ、また」

「あ、」
言ってその子は俺の隣を通り過ぎていく
その時、彼女からは・・


ほのかな
「(シャンプーの香り・・)」






「あの子やるわね」

「!」
背後からいきなり現れた金色に、俺は背筋を伸ばす

「やるって・・今更やろ」

心臓の音を沈めながら、俺はそいつにため息混じりに言う
すると、そいつは『ノンノン』とか言って人差し指を顔の目の前で左右に振った

「試合はもちろんやけど
白石君の事や」

「俺?」

よく分からんそれに、俺は首をかしげた


「あの子に何か言われてから白石君ボーラーの仕事ちゃんと出来てたやん」

それを聞いて、俺はハッとする


「私の弱点・・
探してごらん」




そうゆう、こと、やったんや・・



なんや、めっちゃかっこええ・・TLDR

[←][→]

14/19ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!