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試合まで


「では、これから少しやけど説明させてもらうで」
全員が元の位置へと戻ると、そう言って四天宝寺の部長さんはネットのポーンの横に立ち、今日の試合について簡単に説明を始めた

でも、そんなの今の私の耳に入るわけがなくって・・



さっき歩いた時に気づいた

足、、痛みがない・・!


喜びやらいろんな感情が入り混ざっていって・・

とりあえず試しに私は足を小さく回してみた

痛みは・・
全くと言っていいほど


ない

まるで、足の怪我をする前のように・・


静かに私はそれに口角をあげる




久々に、




暴れていいんだ












「なぁ、あの立海のメガネのチビさ・・」

「あ、お前も思った?」


四天宝寺の部長さんが説明をしていると、そんな会話が俺たちの耳にも入ってきた
「・・部長、確実に向こうに海里の事ばれてますって・・
さっきのあの1年だって・・」

「分かってる・・ばれない方がすごいって」
言いながら部長は呆れたような苦笑いを浮かべる

そんな部長だけど・・、海里にテニスをさせてあげたいのか、
止めようとは絶対にしなかった


・・ねぇ、海里、本当に・・大丈夫?
俺はあの日、君が壁打ちをしていた姿が未だに頭から離れないよ。。
それに、風邪を引いた時だって・・

相当、痛いんだよね?
・・それでも尚、・・君はテニスをやろうとするの・・?


彼女の気持ちを尊重してあげたい
そう思うけど、彼女の体も心配で・・

俺は下唇をかみしめながら自分の足下に視線を落とす



今ここにいるのが俺らじゃなくて跡部達だったら・・、どうしてた?





・・優斗さんだったら・・?










「、あれ・・あの子・・」

「? 謙也、どないしたん?」

「あ、いや・・なんでも・・



(あの子、もしかして・・)」



それぞれの考え(思い)TLDR

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あきゅろす。
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