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俺の苦悩は続きます

「なー、仁王・赤也」

「「んー?/なんスか?」」

「あれ。いつまで続けるのかねー」
そう言う俺の指さす方向には30分ほど前から淡々と言葉を交わしながらやっているラリーの図

「あー、柳生先輩と幸村部長のことッスか・・」

「一生終わらないんじゃなか?」
呆れるようにため息を吐いて2人はその光景を細い目で見つめた

「・・俺ら今日帰れねぇかもな」


「「「・・・」」」

俺が小さく呟くのを最後に、沈黙が流れる俺ら
あり得るからな・・

「・・・さーて、今のうちにこっそり帰る準備でもするかねー」

「あ!俺も!」
沈黙を破ってそう言うと、コートから2人は立ち去る
(俺も後で帰ろ・・)
に、普段なら目を輝かして監視しているであろうに、今日という日ばかりはそんなことにも気付かず、幸村君と柳生はラリーを続けた


そんな2人の会話はというと・・




「ねぇ、柳生」

「なんですか」

「今日、俺の誕生日じゃん?」

「そうですね。おめでとうございます。」

「・・プレゼントくれないの?」

「・・・」

「俺はあげたのになー」

「・・何がほしいんですか」

「妹さんを僕に「嫌です

「「・・・」」

「『何がほしい』って聞いたじゃん」

「だれも海里をあげるなんて言っていません」




と、
ゆうのをずっと繰り返している・・


というのも、幸村君は柳生の妹、海里と付き合ってる。
でも、それを柳生は幸村君の何が嫌なのか・・気に入らないらしく(多分魔王なとこだt「ブン太ー?ちょっとおいで「すいませんでした!」

・・まぁ、とりあえず柳生は幸村君が海里の彼氏ってのが気に入らないらしいんだよぃ
で、今日は幸村君の誕生日。
海里は幸村君に誘われ、家に泊まりに行く予定で・・
でもさすがにそれは言えないから、家族には友達の家に行くって適当に嘘を付いたらしいんだけど・・
・・柳生に感づかれて、ぜってーに柳生はそんなの許さない!って断固反対して、、
今日はずっと幸村君を監視してるってわけ。(説明長かったなー)

幸村君は幸村君で
『お兄ちゃんにも、しっかり認めて貰いたいの』
って言う海里の言葉のために、柳生にはさからえねぇみたいだし・・
いつ終わるのやら・・

・・はぁ・・、俺も帰ろう








「ねぇ柳生。俺、君に何かしたかな?」

「いえ、私には別にこれと言っては」

「じゃぁ、なんでー」
俺は脱力しながら柳生に問う

もういっそ五感奪って海里の元へ行こうと思ったりもしたけど・・
やっぱり、将来のお義兄さんにそんなことは「誰がお義兄さんですか」

・・・。

あ、柳生も実はこっちの人か・・


どこか悲しくなりながらもそう心で呟く
と、柳生が口を開いた
「お付き合いについて、私は別に反対してないんですよ」
ふぅ・・と小さく息を吐いて相変わらず体は止めずに呟く

「!」
俺はてっきり、付き合い事態を反対されてるんだと思っていたから驚いた・・

「ですが・・ね?
共働きの両親の代わりに私は一生懸命海里を育ててきたんですよ。
清楚に純粋に、そう・・まるで大和撫子のような女性に・・」
なんだかシスコン気味な言葉に俺は黙りながらも一様話を聞く

「それなのに、無垢な彼女にあなたは何をするつもりですか・・!
まだ海里は中2ですよ!?
なのに泊まりなんてはやすぎますよ・・!」

「・・ただ普通にゲームとかして寝るだけかもしれないじゃない」
その言葉に、ちょっとドキッとしながら拗ねた子供のように言い返してみる

「あなたに限ってそれはあり得ません」

・・・。海里、俺は君のお兄さんに変態として認識されてるようだよ。
即答だったよ・・

「海里はそうゆう事は知らないに等しいんですから・・。
あなたのような方と一緒にいたら・・」
声をだんだんと小さくする柳生

本当に俺は柳生の中で『変態』になっているらしい・・!
さすがの俺でも仲間にそんな風に思われてるなんて傷つくよっ

そんな想いを頑張って押し込めて、俺は真剣な雰囲気を纏う
「俺は、無理強いはしないよ」

「海里が断れると思いますか?
だいたい、幸村君はYesと言わざるおえないところまで持って行くでしょう?」

・・よく分かってらっしゃる

とと、やばい。
柳生はこっちの人だって分かったばっかりd「もう遅いですよ」

「「・・・」」


「とりあえずお泊まりはなしです」
ため息混じりにそう言って、柳生は永遠と続いていた俺らのラリーのボールを手に取った

「・・・」

「・・その代わり、幸村君を我が家にご招待したいのですが」
その言葉に、俺は顔を上げる

「朝から海里が一生懸命ケーキを焼いたんです」
ニコっと笑った柳生

「15歳のお誕生日、おめでとうございます」
そう言ってまた笑う柳生に、俺も笑顔になった

「ありがとう」














「あ、ちなみに海里の部屋と私の部屋は隣ですので」
「煤v




オマケ

in部屋
1つの会話が終わって、静まりかえる部屋の中
俺は、そっと海里の顎を寄せる

「幸、村先輩?」

キョトンと俺に大きな目を向ける海里に、自分のストッパーが緩んでいくのが分かる

「・・海里、目・・瞑っt《バンッ
狽ニ、取れたよー!まつげ!」


(俺の欲はたまるばかりd(下品ですよ!(はい・・)






─────
誰だこいつら・・!的なね。
お誕生日の話はいっぱい考えてたのに、結局何故かこうなってしまったという・・orz
ホンの出来心だったんです・・!

こんな駄文ですが!
読んでくださってありがとうございました!!

遅くなってごめんね、幸村君!
お誕生日おめでとう!!


2009.3.10.22.47

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あきゅろす。
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