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氷帝のメンバー達が見えなくなり、シンとした車内で精市が口を開く

「よく聞こえなかったけど別れ際、跡部と何話してたの?」

「ん?心配してくれて、、後で電話しようって」
「へー」
「2人も・・心配してきてくれたんだよね・・?ありがとう」
「礼にはおよばんぜよ。俺たちが勝手に付いてきただけじゃ」
「へへ、ありがとう」
私は2人の優しさに嬉しくなり、笑顔を向けた。




しばらく、たわいない話をしていると車が止まる
「おっ。もう着いたのか」
雅治は車から出る支度をする

「へーここが雅治の家か〜。立海から近いね」
「ああ、楽じゃ。・・っとじゃ、また明日学校でな」
そう言って雅治は車を降り際に私の頭をわしゃわしゃと撫でた
「うん!また明日!」

雅治が家にはいると、また車が走り出す

すると

コンコン
精市が運転手と私たちを遮っている窓を叩き、開ける

「この後俺の家はいいんで、卯月の家に行ってください」
そう言ってまた、窓を閉める

「え!?なんで!?」
「へ?海里の家に泊まろうと思って」
精市はきょとんと目を丸くして私を見る

「はぁ・・。けど、毎回言って悪いけど家は本当に大丈夫なの?」
「うちは自由奔放なんだ」
「・・・はは」
いつもならもっと言い合いして負けて泊まらせることになるんだけど今日は・・なんか・・1人は嫌で・・だからそんなに拒まなかった

ううん。
拒めなかった

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