[携帯モード] [URL送信]
Even maliciousness is happy

私は今・・


タッタッタッタ───



走っています





...Even maliciousness is happy...





明日はとうとう大晦日・・

私にとっては『大晦日』って言うより、もっと大事な日でもあります。。
それは・・

ピンポーン

「千歳ー!」

最愛の彼氏の誕生日です!

ズベシャ


 ・ ・ ・

「いっ、たー・・」

「ふぅ、危なかったと」
千歳がドアをを開けた瞬間に私は笑顔で飛びついた

けど・・

・・グスッ


・・・・・飛びついたのがよけられようが、こんな言葉を言われようが・・



最愛の彼氏です



「酷いよ千歳・・。よけるなんて・・」

「いきなり飛びついてくる方が悪か」

・・ドライです。
クールです。

言い方を変えれば・・



冷たい・・っ



でも!

「そんな千歳も大好き!」

・・たまに自分がMじゃないかと不安になります

「・・・・」

「あぁ、そんな引かないで!」
私は負けずにドアから手を離して後ずさる千歳に近づく

けど、千歳はどんどん後ろに後ずさっていった・・


悲しくなんか・・ないもんっ


「・・はぁ・・ ・・で?」
小さくため息をついてめんどくさそうに私に聞いてくる

「え?」
私は意味が分からなくて、大きな千歳を見上げながら首をかしげた

「・・・だから、何で冬休みのこんな日に、・・しかもこんな時間にお前はここ(俺の家)にいると?」
一度前髪をあきれたようにかき分けてからゆっくりと私に伝わるようにもう一度言い直してくれる千歳

今は12月30日・・
そして・・
もうすぐ日にちが変わろうとしている23時。。

・・千歳がそんな顔をするのもわかる

でも、私はそんな事気にせずに、理解出来た言葉に心の中で

あぁ、そうゆうこと!

と呟いて
満面の笑みを向けた
「だって、明日はちとs「あ、明日は熊本に帰るとよ」


 ・ ・ ・ え ?

「え、え!?」

だって、
だって

今年は付き合って初めての・・

「だから、熊本に帰るったい」

普通に何事もないように言う千歳・・

「・・・そっか、、」
私は小さく呟いて、だんだんと顔を下に下げていく

なんだか、涙がポロって、、零れちゃいそうだった


でも、千歳、テニスのために1人で大阪に来たって言ってたし
夏休みだって、試合であんまり実家に帰られなかったみたいだし

・・・仕方、ないよね・・

「・・・」

「じ、じゃぁ・・良いお年を!」
色々言おうと思ったけど、これ以上ここにいると、駄目だって分かってても千歳に我が儘言っちゃいそうで・・
涙が溢れちゃいそうで
だから、私は顔を上げてできるだけ微笑んで、千歳の家を後にするために、一歩後ろに下がった

と・・
パシッ

「え・・」

グイッ
パタンッ

「ちょっちとs」


ドサ

「きゃっ」

・・あまりにいきなりの事で私は目をまん丸にする

え・・

え!?

言葉で表すと、
私が千歳に背中を見せた瞬間に手を捕まれて、
引っ張られて、
ドアを閉められて


・・・ベットに、投げ飛ばされた・・!?

「えっあの!?え!?」

私たちは付き合ってるわけで
男と女な訳で

・・目の前には、倒れてる私にまたがってる・・真剣な表情(かお)の千歳がいるわけで・・っ

これってこれって!?

えっ
あの!

でも、私達はまだ中学生で・・!

私の脳内は爆発しそうなくらいパニック状態に陥った

「ち、ちと」

やば、声まで震えてきた

「あのえっt「プレゼントは?」


・・そんな私に問われたのは、そんなことで


「え?」

「誕生日。祝ってくれる予定だったんやろ?」

ああ!プレゼント!
その言葉で今までパニック状態だった思考が止まり、落ち着く

あ、でも

「・・ない」

だって、
明日一緒に出かけて、好きなもの言って貰うつもりだったんだもん・・
私が選んだものじゃ千歳、気に入ってくれないかもしれないから、、

「・・・ふーん」
少し、意地悪そうに口角をあげる千歳

あ、エロっ
・・っかっこい・・っ

顔を真っ赤にさせながら、心の中でそんなことを思う

だって、格好いいんだもn・・っ !?

ビクッ
私の体は急に跳ね上がった

ボーっと考えていた間に

耳に





耳に千歳の顔が!!!


・・ピチャ・・クチュ

耳元で聞こえるそんな水音
と、共に何とも言えない不思議な感覚が押し寄せる

「っちと、せ・・っ」

「どぎゃんした・・?」
いちだんと低い声で私の耳元から動かずに囁くように千歳は言ってきて・・
なんだか変な気分になってきた

「どぎゃんはこっちのセリ、フ」
千歳の声に、なぜか息が上がってきて、私は吐息と共に言葉を口にする

「プレゼントがないんなら、貰おうと思って」
ニヤリ
そう効果音のつきそうな笑顔で、少し顔を上げて私を見つめる千歳

「だって、千歳、明日いないって・・」

「だから今日貰うばい」
それだけ言って、今度は私の首に顔を埋めていく千歳

感じたことのない、暖かくてねっとりとした感覚が首を伝う

「っ〜・・
・・ちょ
っ、ちょ、


っーストップ!!」
その感覚に酔いそうになって、
でも、こんなのこんなの・・!
またパニックになりそうで私は千歳を力一杯押す


「なんね・・」

つめたーい表情が返ってきた


・・・うぅ・・

「い、いや、だって、急に、え!?」
私はやっぱりパニックをおこしてて、、
日本語ではない言葉が出てくる

きっと、漫画とかで表したら、目がぐるぐるまきとかそんなだと思う

「・・んー、ここまでして、これからすることわからん?」
首をかしげて、なんだか可愛く感じる顔で返される

いや、
あの!
わかっ・・てると思う
思う、けど!
これって・・ !

「えっと、えと!、プレゼントはその日に貰うから意味があると思うの!!
だ、だから、その、今日は駄目だと・・」

・・・何言ってるの私!!
そうじゃない!
そうじゃないでしょ!!

自分の言葉に自分が一番驚いていて心の中で突っ込みを入れる

「・・まぁ、そうとね。
ばってん、、まっ、


よか」

ちょぉぉぉぉ!
良くない!
そこ良くないってばぁ!!

言い終わると同時に、また私の首に顔を埋めようとする千歳、
の頭を私は精一杯また押し返す

「っ今度はなんね」
千歳は今度は怒ったような声でまた顔を上げた

「や・・だって、
その・・まっまだ、私たち中学生だし、ね」
だんだんと怖くなってきて、私は涙目になる

「歳なんて関係なか。
・・海里は俺とは嫌と?」
真剣に、私の顔の横に両手をついて珍しく・・
自分で言っていて悲しくなるけど、

珍しく・・

千歳が私に優しく言葉をかけた


そこに、私はジーンと感動して・・
首をブンブンと横に振った

「なら、よかろ」

ふわ

私の髪を千歳が

千歳が・・!
優しくなでた

「力抜くばい」

感動している時間をそうは与えてくれないみたいで、私の服に手をかけていく千歳

っ・・
本当に、
本当にしちゃうんだ
私・・っ

千歳の手を見ていると、心臓のドキドキが高鳴ってきて、、
壊れてしまいそうなくらいだった

「・・・

・・はぁー」

フルフルと震えている私に、千歳は大きなため息を吐いて、
ドサっと、自分もベットに倒れ込んだ

「・・へ?」
その行動が分からなくて、私はギュッとつぶった目を開いて、横にいる千歳に目を向ける

「もう、よかー」

そうだるそうに千歳は言って、私に背を向ける

千歳・・?


やだ
怒っちゃった・・?
私が、

だんだんとまた涙が目に堪っていく

「ちとせ・・」

「んー?」

「あの「ちょっと、悪いったい」
私の言葉を途中までしか聞かずに、千歳はベットから立ち上がった

やだ
行っちゃ・・やだ・・っ

私は、起きあがって、千歳の袖を頑張って掴む

「なんね」

冷たい声

いつもとは違う。
感情のこもってない声・・

「ごめっひくっ、ふ・・」
目から涙が零れてきて、
「ごめんなさい」って気持ちをいっぱいこめて言葉を発しながら、千歳を見つめる

ごめんね
ごめんなさい
もう、大丈夫、だか、ら

だから、嫌いにならないで


「っ、わかっと!わかったからっ放すったい」
私をチラッと横目で見た後、焦った声で、顔だけ振り返った千歳

の顔は、
なんだか色っぽくて、顔が赤かった

「ちと、せ?」
私はその表情に首を傾げて、
千歳に体ごと振り返って貰うために、つかんでいた服の裾を引っ張った


・・けど、上半身まではこちらに向いてくれるけど、体全体からは向き合ってくれなかった

「・・っ・ 風呂入ってくるっ」
私の手を振り切って、私に背を向けたまま千歳はお風呂場の方へと急いでいってしまった


・・・千歳・・?

私は訳が分からず、ただ残されて、
どうすればいいのか分からなくて
千歳、怒っちゃった・・?
とか、
嫌いになっちゃった・・?
とか、、どんどん不安になッてって・・

涙がポロポロと千歳のベットをぬらした









「・・・はぁ・・・俺って・・・」
恋人が同じ家にいるのに、風呂で処理するって・・・

むなしくなった俺は、タオルでアバウトに髪を拭きながら海里のいる部屋へと向かう


と、ベットの上では、海里が寝ていた

・・・こいつは・・っ

すごくほっぺたをつねってやりたい衝動に駆られた俺は、海里の方へと近づく

すると、
あるものが目に入った


・・・涙?
海里の頬には、しずくが作った道
そして、
ペットは少ししめっていた


・・・はぁ
こいつのことだ
俺に嫌われたとか考えたのだろう・・

「馬鹿やの」

俺は苦笑いをしながら、海里の顔のすぐそこに腰を下ろした

・・ちと、速まりすぎたとね・・。
ばってん、海里があんな顔するから・・



海里が来たのは夜の23時。。
あれから時間も経ち、もうすぐ日が変わろうとしていた

本当に、こいつは何をしに来たんだ

と、寝ているそいつを見ながら心で呟く


多分、

「千歳の誕生日を一緒にカウントダウンしようと思って!」

とか言おうとしたんだと思う


なのに、

寝やがって・・。


無防備にもほどがありすぎる
もし、ここが俺の家じゃなかったら・・と考えると怒りにも似た感情がわき上がった


そんな事を考えながら海里の髪を撫でてやっていると、
目の端で携帯のサブ画面が光り、日が変わったのを告げた

と、




「ちとせ・・おたん、じょーび・・ん

おめでと・・」





急に聞こえた声に俺は驚き、目をやる

が、そこには微笑んでいる寝顔

「・・ぷ
寝ながら祝ってるんじゃなか」

俺は海里を起こさないようにして、片手で口を押さえながら笑い、

もう一度、海里を見つめる
そして、綺麗な髪に自分の指を絡めた

「むぞらしか・・」


いつもつい君がむぞらしすぎっと、いじめたくなってしまう
だから、伝わっているか分からないばってん・・・



愛しとうよ








──────
オマケ

「んー・・」
「あ、起きたと?」
「ぅ・・ん・・・ 

・ ・ ・
て!?え!?なななななんで千歳が!?」
「・・昨日、お前が勝手に寝たんやろ・・」
「あ・・。
と、で、でも熊本は?」
「・・やめた」
「え!?」
「だから、誕生日祝って」
「っ//うん!」

千歳が少し、優しくなりました
(少しってなんね。俺はいつも優しかよ)
(え!?)





***
千歳、誕生日おめでとう!!
と、その前に・・

綾瀬は何がしたかったのでしょう・・・っ

なんだこの駄文はorz(いつもですが)
もう、何が書きたかったのやら・・。
・・で、でも!千歳への愛は詰まってます(モウヤメレ

あ、題名は『意地悪されても幸せ』って意味です!
・・ますます意味わかんないな・・

っえと
こんな意味不明な小説を読んでくださってありがとうございました!!!!



後書きって緊張するな・・
2008.12.31.22:24






[←][→]

2/11ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!