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身震い 幸村sid

「と、言ってもほへはひははへるほほはっprincess、やめて下さい;;」
跡部がさきほどと同様、真剣な顔つきで話していると、横から海里がほっぺたを引っ張って、跡部はあきれた顔を見せた

「へへっ、・・ん?」
海里がそんな跡部に笑って見せると、その場の全員が柔らかな気分になっる


「ねぇ、けーごー」
跡部の服の裾を掴み、海里は何かを探すようにキョロキョロと周りを見渡す

「?どうした?」
それに、跡部は疑問符を浮かべて海里と目を合わせた



すると、

「・・ゆーとが、、いない」

また出てきたその言葉・・
そして、それにまた今日何度目か分からないが全員が硬直した

「「「「「「「「・・・」」」」」」」

「なんで・・?」
黙った俺らは気にせずに、跡部に不安そうに尋ねる海里・・


「・・・」

その表情に、跡部は一瞬・・
ホントに一瞬、悲しそうな表情を見せた


「・・優斗は・・今出かけてるんです・・「跡部!「うるせー!・・しかた、、ないだろ。」
決心をしたように跡部が口を開くと、芥川が止めに入ろうとした

「っ・・」
でも・・芥川は次に帰ってきた跡部の悔しそうな震えた声に

何も言えなくなった



「でかけてるの?」

「・・あぁ」
本当に、幼く聞いてくる海里に跡部はきっと自分なりの・・今のできる限りの笑顔を向けて言葉をポツリと返す

だが、それに対して海里は少し怒ったような表情を見せた
「うそだ。ゆーとはわたしをおいてどこかいくわけないもん」

「「「「「「「「・・・・・」」」」」」」」
その言葉に、またもや沈黙が訪れる・・


「ねぇ、けーご・・ゆーとは?」
今度は揺さぶるように跡部を問いたざす
それに、氷帝陣は見てられなくなったのか、数人が俯いた

「っ・・」

「princess・・」

「ちょた、ねぇゆーとは?」
何も答えられない跡部に、鳳がポツリと声を漏らすと、海里は鳳の方へ行って聞く

「・・っ」

「ねぇ・・ねぇ!みんな、ゆーとは?」
答えられない鳳に海里は首を傾げて、全員を見回す

その質問に誰も答えられるわけなくて・・・

沈黙が続く



「なんで、みんなこたえてくれないの・・?」

「・・っ海里、のど乾いただろ?なにかn「いらないー!それよりゆーとは?」

滝が話をづらそうとするが、そう簡単にはづらさせてくれないようで・・

沈黙の重い空気が終わらない



「・・princess」

「なーに?」
そんな中、小さく跡部が呟いて、海里は跡部の方へと向かう



「優斗は・・princessのお祖母様に呼び出されているんですよ。だk「跡部先輩!!」
今度は日吉が血相を変えて跡部の方へ乗り出す


すると、

スッ

隣にいた忍足が日吉の前に手を出して、制した

「なん「跡部にまかせようや」っ・・」


そんなやりとりを跡部はチラッと横目で見て、また海里に向き直る


「だから、今居ないんです」

「おばあさまに?」
跡部の言葉に、海里はキョトンとして、また首をかしげた

「あぁ・・」

「なんで?」

「・・きっと・・きっと休暇についてですよ」
表情を崩さずに聞いてくる海里に跡部は悔しそうな顔をこらえるようにして言葉を少しずつ出していく

「すぐ・・かえってくる?」

「・・えぇ。princessが良い子に寝てれば、、いつもみたいに目をさましたら隣に・・います、よ」
辛そうに言葉をつなぎ、跡部は海里をベットに誘導する

そんな跡部を・・俺らは黙ってみている事しかできない・・

「ほんと?」

「・・あぁ。だから、今は良い子に寝ていてください」

「うん!じゃぁ、ゆーとかえってきたらおこしてね」

「・・・・あぁ・・もち、ろん」
跡部は一度、海里から目をそらして、布団を掛けてやる


・・跡部・・



「おやすみ。けーご、みんな」
海里は今までに見た事無いくらいの無邪気な笑顔をして言って・・・


眠りについた






何度も
何度も

なんども・・出てくる

『優斗さん』
あんなに、跡部が寝かせようとしたって・・
寝なかったのに、その名前が出たら、、素直に眠る海里
なんだか、それが無性に悔しくてならなかった








「・・跡部」

スースーと、海里の寝息が聞こえてくると、いまだに立ったままの跡部に宍戸が声をかける


「・・っんで・・
なんで・・あいつは・・・居ねぇんだよ・・

(「海里は、渡さねぇから」)

・・あんなこと、、言っといて・・っ」



「跡部、」
向日が止めるように名前を呼んで、跡部に駆け寄った

「辛いのは・・こいつらだって・・同じだ」
言って、鳳と日吉に目を向ける

「っ・・。そう、だな。悪い」
そう言って無理に笑った跡部の顔は・・


すごく痛々しかった




「・・1つ良いか?」
そんな氷帝陣に真剣なまなざしを向けて仁王が口を開く
その言葉に仁王に注目が集まる


「その優斗という奴の事を詳しく聞きたいんじゃが」


「なっ仁王お前は!」
仁王の口から次に出てきた言葉に真田が空気を読めっと止めに入った

でも、
「は・・真田、大丈夫だ。・・ありがとな。

どうせ、princessの話をするには・・優斗の事も話さなきゃならなかったから、な」

その言葉に、立海陣は驚いた顔つきへと表情を変えていく





そんな中、

その言葉に、俺は身震いをした









やっと、、

やっと俺のこの『優斗さん』というモヤモヤが解決されるんだ



と・・ ・









TLDR

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