[携帯モード] [URL送信]
想い
「つまり、俺達に・・俺に話す前にここの人たちは知っていたってこと・・?」

「えっ。うん。話すも何も知り合ってなかったからね。それに話した出来事が起きる前から・・みんなとは一緒だし」

「フッ」
景吾は精市と雅治を鼻で笑う

「なんだい?なにか言いたそうだねぇ(黒笑)」
「いや、別に?(フッ)」

「フフ」
「ははは」


・・・こわいーーー;;;









「で、まだ時間があるが、その海里をお前さん達が『princess』と呼ぶようになった理由とやらを聞かせてくれんかのぅ?」
雅治が改めて聞く

「理由・・ねぇ」
亮の言葉でみんなが目を合わせる

「樺地!」
「はい」
「海里の耳に耳栓をして、手で耳を抑えておけ」
「ウス」
樺地は海里に耳栓をさし、さらに耳を手で覆う

「えっちょっ!?何!?」
慌てる海里に景吾は口パクで伝える

『す こ し お と な し く し て ろ』

その言葉を海里は読み取り、頭の上に疑問符を浮かべながらも大人しく座り直す



「理由っつったら・・なぁ?」
「あぁ。」

「いつも何があっても人に弱音を吐こうとしなくて、なのに自分は、誰よりも苦しいはずなのに人のことを心配して、人一倍気遣って・・無茶して・・」
「自分を犠牲にしてでも『仲間』を助けて・・」
「1人で全部抱え込もうとして」
「そうそう。俺らのこと全く頼らねーの」
「でも、たまに俺らの本当の気持ちを言うとすぐ泣いちゃって・・」
「なにげに可愛い一面とか持ってたりするしな」
「ウス」


「まぁ、つまり・・俺らはみんな海里に助けられて今ここにいられて、海里のおかげで今俺らは仲間なんだ。」
「誰よりも信頼できて高みの存在で、服従するに値する人。俺らの中心・・お姫様ってとこか?」
「最初はQueenだったんやけどな?なんかしっくり来んくてな〜」
「えぇ。笑った時とか『お姫様』って感じですし」


「へぇ。じゃぁここにいるみんな海里の事が好きなんだ」
精市は笑顔で言う

周りの面々は顔を赤らめ、目をそらす
「・・・まぁ。。そうゆう気持ちもあるかもしれへん。でもな?俺らにとって海里はprincessなんや。誰よりも大切で尊敬してるんや。だから・・」

「告白とかそうゆうのはせんっつーことか?」

「・・・」

「ええんか?それに多分そうゆう風にお前らが海里だけを『高みの存在』とするのは本人、望んでないぜよ?」

「分かってますよ。そんなことくらい。俺らは臆病なんです。このままで居たいんです。・・それに・・」

「それに・・?」

「海里さんには・・優斗さんがいるから・・」

「優斗?」

「海里さんに聞きませんでした?『家でも庇ってくれる人がいた』って」

「ああ。それなら聞いたよ」

「そいつが優斗だよ」

「海里はその人が好きなのか?」

「・・・それは」

「?」

「悪いがこの話はここまでにさせてもらう。樺地!放してやれ」

「ウス」
海里は耳を解放される

「ふう・・っとみんな何の話ししてたの?」

「べつに何でもないC〜」
「えー本当?ジローちゃん」
「うん〜」

「海里、車用意すっから乗って帰れ」
「別に良いよ。ね?精市、雅治」
海里は精市と雅治にふり、2人はコクンと頷いた
「だーれがこいつらまで送るっつったよ?海里しか乗せないに決まってるだろーが」
「フフ、けちぃね」
精市のその言葉で景吾の頭に怒りのマークが付く

「フンッ ともかく乗って帰れ。海里」
「えー・・。。じゃぁ、、2人も乗らせてくれるんだったら乗らせて?」
「なっ!」
景吾は眉毛をピクピクと動かしている



景吾に視線が集まり、沈黙がしばし流れる



「・・・わかったよ。乗っていけ」
そう言いながら全員で外に出、駐車場へと向かう



車の前へと着き、景吾は精市と雅治を先に乗らせる

「海里。後でメールしろ」
「へ?なんで?」
「肝心なこと話せなかったじゃねーか」
「肝心なこと?」

「・・・本邸・・」
景吾はその言葉を呟くように言って、海里は固まる

「あ・・え・・」
「わりいな。別れ際に嫌なこと思い出させちまって・・。でも、、princess・・泣いていたから・・気になって・・」
「・・・」
「もし、なんつーか。。今日、1人が嫌ならこいつらは喜んで集まってくれるぞ・・?それに、また、前みたいに俺の家に来ても・・」
その言葉を聞き、海里はメンバー達を見回す

「うん。ありがとう。でも・・今、、跡部のおばさんに会いたく・・ないの」
「あっ・・わりぃ」
「ごめんね。折角心配して言ってくれたことなのに」
「いや、俺こそ・・そっちまで気が回らなくて・・じゃぁ、、後で電話・・しろよ?」
「うんありがとう!じゃっ、私行くね!」

私は車に乗り込み、みんなに手を振った

[←][→]

32/127ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!