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微笑み


「まって・・」



「精いt「海里ーーーーー!幸村くーーーーーーーん!!!!」

「「・・・・」」

うっわー・・、なんかシリアスなムードだったのぶち壊しだよ・・;;

・・てか・・


私は冷や汗を掻きながら、横で冷たい空気を発している人物に目をやる



「フ、フフ・・フフフフフ」



・・・怒りのあまり壊れてらっしゃるーー!


「せ、精市くーん・・?」
私はおずおずと聞いてみる

「海里、」

「う、うん?」
俯いてポツリという精市に私は焦りながらも声を出す

「さぁ、




邪魔者を消しに行こうか」


這這(T_T)


「ちょっ!ストップーーーーー!!!!!精市ーー」













「ブ・ン・太v」
「精市ストップー;;!!」

「へ?
狽、えぇじhばdjcあ!?!?!?」








この後、精市を止めるのに1時間はかかりました・・;;



















「んー!やっぱりまだ眠いのぅー」

「まぁ、まだ朝の7時ですしね」
支度をすまして、船に乗ると雅治が伸びをして言ってそれに対して、苦笑いしながら柳生君が答える

「それにしても、、なんか・・幻想的だね」
精市が霧がかった島を見つめ、微笑みながら言った

「そうだな」
その3人に並んで柳君がポツリと呟いた


・・・
うん。
なんか、
浸ってくれるのは良いんだけどさ

この子

私は自分の足下で体育座りをしながら伏せている赤髪を見つめる


「・・ひっ、俺、ただみんなでトランプしようと思っただけなのに・・」


なんだかすごく可哀相だよ〜;;

どうやら、精市を止めたと思って私が部屋を出た後、何かがあったそうで・・;;
朝、ブン太に会ってからずっとこの調子なんだよね・・;;


というかさ、なぜかいっつも1人は落ち込んでたりするよね・・私達・・;;

「ブン太〜、元気出してってばぁ」

「うぅ〜」
私がブン太の頭を撫でると、ブン太は涙目で私を見上げた

・ ・  ・

「・・・(キュンv)」
そのかわいさに私は思わず無言でブン太を抱き締めた



「フフ」
後ろで大魔王様がお怒りになってるとも知らずに・・

















あの島を出発し、数時間・・ ・
船を下り、電車を乗り継いで・・やっとの事で長旅も終わり・・


駅で解散







したはず・・






なんだけどなぁ;;


「えーと、、せーいち君;;?」

私は振り向き、さっきみんなと一緒に自分の家の方向へと行ったはずの人物の名を呼ぶ

「んー?」

いやいやいや、『んー?』じゃないでしょ;;

「なんでついてきてるのかなぁ;;?」

「海里の家に泊まろうと思ってv」
そう語尾にハートを飛ばしながらにこやかに言う精市・・

「いやいやいや、今の今まで旅行してきたんだからさ、今日は家に帰りなよ」
私は眉を垂らせて笑う


精市が来てくれるのは正直言って・・
実は、、嬉しい・・
でも、毎回の事ながら精市は家によく来てくれるから、今日・・くらいは精市には家族と一緒に過ごしてほしかった

あの島を離れたからか・・
なんだか心がしんみりと・・していて、、
『家族』に対して寂しい気持ちになっていたから・・


「いy《〜♪》・・?」
精市が何か言い掛けたとき、精市の携帯が鳴った

「・・メール?」
言いながら精市は携帯の画面に目を向ける
そして、読んでいくうちにだんだんとその顔は不服そうになっていった


「? どうしたの?」
未だに携帯を見つめたままの精市の横に顔をひょこっと出し、画面をのぞいてみる



すると、そこには


【お母さんとお父さんは7:00から2人で夕食を食べに行くから、家にいて上げてね】




「? 【居て上げてね】?」
私は文が今一分からなくて精市に尋ねる
と、精市は携帯をしまいながら口を開いた

「俺、妹居るんだ。だから、一緒にいて上げてって事だと思う」

「へー!」

精市の妹かー!
さぞかし可愛いんだろうなv

そんな事を考えて、私はほのかに口角をあげた

「まぁ、可愛いんだけどさ・・こうゆう時、ちょっと・・やだな」
俯いて口先をとがらせて言いながらまた私の家の方へ歩き出す精市

・・・・・

・・・狽ヲ!?なに!?なんかすっごく可愛いって思っちゃったんだけど・・///!


「海里?」
歩き出さない私に精市が振り向いて首を傾げる

「い、いや、なんでもない//!!」
言って、
私は精市の背中に向かって歩き出した


















「ん?」

「何?」

「・・あのさ」

「うん?」

「家、帰るんじゃないの?」
しばらく歩いて、私の家の門の前で立ち止まり、少し考えるそぶりをする

「あぁ、でも、まだ少し時間あるし・・寄っていっても・・いいかな?」
言いながら微笑む精市に・・

私は胸を高鳴らせた

そして、あたりはほのかにオレンジがかっているだけでまだ確かに時間があった




「・・うん」


なぜかそんな精市に、さっきまで胸の奥にあった寂しい気持ちは薄れていった・・



だからそれだけを口にして、

私も精市と同じように微笑んで、、




門に手を掛けた・・


















何で・・こんなにドキドキするんだろう・・TLDR

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あきゅろす。
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