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行かないで




待って


嫌・・みんな!まってよ




“おいで海里”

2つ合わさった声の方を振り向く

そこには・・




優斗と精市・・


私が見ると同時に2人は違う方へと私から遠ざかってしまう




いや

いや!


まって!まってよ!


  ──!





私が真っ先に駆け寄ったのは・・──









「はぁ・・はぁ」


ゆ め ?


「なんだ・・よかった・・」

あれ?




・・私が駆け寄ったのって・・


私は目を瞑りながらともかく目にかかった邪魔な髪をどけようと右手を動かす


・・?


どんなに力を入れても手が動かない


あれ・・?


そう言えばなんだか体が重い、、それに少し苦しい

私は右手の方をたどってみるようにして自分の体に目を向けた


すると・・・






両手に花(?)でした.....





詳しく言うと、背中からブン太に抱き締められていて、前から雅治に抱きつかれてる状況・・;;


・・・えーと;;




「海里おはよう」

「あ、おはよう」
私は上から聞こえてきた声に答えながら、振り向いた

すると、そこには柳君・真田君・柳生君・ジャッカル君がもう着替えて座っていた


・・精市が、いない・・

「みんな早いね」
思いながらも時計を見ると、まだ6時だった

「部活の朝練の癖がついててな」

「そっか」
私は笑って言って、起きあがろうとするもののブン太と雅治に抱き締められてて動けない状況だった

「すまん;;剥がそうとしたのだが、この2人力が強くてな;;」

「ううん。 まだ早いしもう少し寝かせて上げよう」

「たるんd「それは良いが、お前動けないぞ?」
真田君がおきまりの言葉を言おうとしたところ、柳君が割り込む

真田君・・かわいそう・・

「うーん・・「ん〜うるさいのぅ…」
私が言おうとすると、目を開けずに言って私に擦りついてくる雅治


…;;胸当たってるんですけど…//;;;;

どうやら寝ぼけとるようだ…

「スー…スー」


…//
なんだかそれが猫みたいで可愛くて私は何とか動く左手でふわふわしたきれいな銀髪をなでた

「………?」

ピクっと動く雅治

そしてうっすらと目を開く

「おはよ?」
私が言うとボーッと見つめてくる

…寝起き悪い;;?

「…………。










…ΣΣΣ」ズザーーーー!!!


私からすごい勢いで雅治は逃げるように後ろへと滑った

ΣΣどうしたの!?!??


「ななななな、み、海里!?!!?!//!??」
言ってみるみるうちに顔を赤くする雅治


…昨日お風呂の時も思ったけど…


雅治って実は(見かけによらず)なんていうか純粋…?
ていうか免疫ないのかな?


「ふむ・・新しいデータが取れた」
柳君はニヤリと笑って雅治を見ると、雅治は顔をますます赤くさせた



かーわいい♪


「雅は《スー》
私が言おうとしたとき、ドアが開いて、そこには精市が居た

「あ、起きたんだね。おはよう」
ニコッと笑う精市に私もふんわりと笑顔を向ける

「おはよう」

「「「「「(なんかピンクのオーラが・・;;)」」」」」

「ん?」
精市は笑顔のまま、私の横に目を移す


そして、いっそう笑顔になり・・
あ、あれ?え、笑顔って言うか;;


なんか黒い;;


そのままブン太に駆け寄る精市



・・なんかブン太の身の危険を感じます;;;;






「俺、海里が起きるまでって・・言ったよね?」


ガバッーーー

「フフ、おはようブン太」


私には聞こえない声で精市がブン太の耳元で言って、、;;
ブン太は勢いよく目覚めた


「お、おおおおおおおはよううう!ゆ、幸村君!」

・・;;
明らかに怖がってるよー;;

何言ったの?精市;;

「フフ、特に気にするような事は何も言ってないよ。ね?ブン太?」
精市が言うと超高速で首を縦に振るブン太


なんだかブン太が可哀相だよぅ・・ ・(涙

てか、何げに心読まないでー!

「フフ、つい、ね」

『つい』って何!?
人の心って『つい』読めちゃうものなの!?



「・・海里。世の中には気にしてはいけない事があるぞ・・」
そう言って私の肩に手を乗せる

「・・うん」
私はそれに呟くように答えた

だって、


精市がこっち見てるんだもん・・・・!((涙





「フフ、さて全員起きた事だし朝ご飯でも食べようか」

そう言って私に手をさしのべて立たせて、部屋を出る精市

後ろにはみんながぞろぞろついて来る





私は前を向いて、しっかりとした精市の背中を見つめる


あのね、精市

私・・分かっちゃったかも。

私にとって精市は・・―



夢でね



私はあの時・・―――















***

「仁王、お前は確か姉がいなかったか?」

「ん?あ、五月蝿いのが1人いるが?」

幸村達について行きながら参謀に言われた


「ほぅ・・。」

「なんじゃ?」
言ってニヤリと見てくるそいつに俺はわざとらしく答える

「いや、今朝・昨夜の反応が気になってな」

「当たり前じゃろう」
俺は隠さずにそいつの目を見て言った




当たり前じゃろう・・?


好きな女は・・特別に決まっとる―─












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あきゅろす。
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