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思いこみ

「帰るかのぅ・・」
雅治の言葉でみんなで下駄を履いて歩き出す






「・・・のぅ海里;;」



「・・ん?」


「そんなに見つめられると照れるんじゃが・・;;(それに、さっきの光景がフラッシュバックして・・;;)」
私を横目で見ながら困ったように言う雅治

「あぁ・・ごめん;;」
言って私は雅治から目を離す



んー・・ ・

やっぱり、変。

さっき、お風呂であったのは・・多分、、いや!絶対雅治じゃない。

で、なんか仕草とかが柳生君に似て・・


私は柳生君の方に目を向ける

すると・・


「煤v
バッ



こっちを向いていた柳生君が一瞬で目をそらした


確定!


やっぱ、あれは柳生君だ!!

私は勝手に脳内で解決した



・・でも、なんで雅治の格好なんてしてたんだろう・・?

「やーぎゅーくん」

「・・な、なんですか;;?」

「・・ありがとね?」
焦って言う柳生君に私はボソッと言う

だって私を心配してくれた・・んだよね?

「え・・?」
聞き返すように言う柳生君に私は笑いかける


・・と、
ガクン!

「Σっわ」
段差に足を躓かせた


ッ転ぶ;;


「おっと、、大丈夫か?」
転ぶっ と思ったとき、ぐっと真田君は私を抱きかかえるようにして受け止めてくれる


助かったぁ〜・・
私はほっと一息つく

「うん。ありがt・・真田くーん?」
私が顔を上げると耳まで真っ赤にして硬直する真田君

「ssssさsさっさと行くぞ!」
真田君は私を立たせて、帽子を深くかぶり、1番前を歩いた




すると、、、

真田君には聞こえないように、、
「弦一郎が海里の裸を思い出した確率2786%」

「ΣまさかのMAX超え!?」
と言う会話が聞こえた・・・



お願いだから、もう忘れてぇぇ (涙












カランー
ーコロン
カラ・・

足をするように歩いてるせいか、下駄の音に元気がない

「・・海里、もしかして、、まだ足痛い・・?」
私の顔をのぞき込むように言う精市


いつもの優しい精市。
なのに、私の脳裏にさっきの出来事がうつった
「もう、我慢できない」

「あ・・、だ、大丈夫大丈夫!」

普通に・・普通に・・と思っているのに、なぜか私の目は泳いでしまった

べつに・・
べつに、精市だからそんなに恐怖はなかったの。
ちょっと、、

少しだけ・・少しだけ・・・

『怖い』

って思っただけ、、なの。。




ごめんね。。精市。。


「・・



ごめん」


呟くように言う精市に、私はなんだか胸が痛くて・・

私たちが最後尾を歩いてるのを良いことに、まだ少しだけ震える手で精市の左手を握った


「海里・・?」

「ごめんね」

「なんで海里が謝るのさ?」

「・・なんとなく」



「あとさ、私ね・・優斗の事ね「いいよ。」

「え?」
私が言いかけたとき、精市が私の手をギュッと握って優しく言う

驚いたのもあるけれど、・・不覚にも、その声に私はドキドキした





「無理に答えを出さないで良いよ。

俺は、、・・海里が納得できる答えを出すまで・・待つから」




「精市・・」
なんだか涙が出そうだった

なぜかは自分でも分からない・・


でも、、泣いてしまいそうになった・・















私は部屋のベットの上を寝間着で転がる



あれは・・

俺は、、・・海里が納得できる答えを出すまで・・待つから


・・・告白と、、とって良いのかな・・・・?



いやいやいやい!!!!!思いこみ激しいって!私!





・・・昔だって、、勝手に『思いこんで』・・自分が傷ついた・・



もう、、私は傷つきたく・・ない。。。


ーでも、、精市は・・




あぁあもうっ!分かんないいいいーーー!


枕にパンチをして気を紛らわしていると・・・




コンコン







ノックが聞こえた


***

「柳生よ、お前さん分かりやすいのぅ;;海里、確実に気づいとったぞ;;」

「変装は完璧だと思ったんですけどねぇ;;」

海里以外がブン太の部屋に集まり、おのおのの事をしている中、仁王と柳生が小声で話す

そこに


「なぁ、ブン太」
幸村の声が静かに響いた

「んぁ?どうしたんだよぃ?」

「あのさ、頼みがあるんだけどさ・・」
少し深刻そうに重おもに言う幸村にその場にいたものは耳を貸す


「なんだよぃ?」

「海里の部屋に行って『怖い夢見たから一緒に寝てくれ』って言ってきて?」

「「「「「「なぜ!?」」」」」」
幸村以外の声が綺麗にかぶる


「あ、ごめん。説明不足だね。
海里、今日いろいろあったじゃない?」

「あぁ、俺らにはよく分からなかったが使用人との間に色々あったようだしな・・」

「あと、『優斗』だったか?あいつの事で海里、すげー焦ってたよな」
真田とジャッカルが片手を顎に置き、思い出すように言う

「あぁ。だから、夜は・・・1人にしちゃ・・いけないんだ」
悲しそうに幸村は呟く

「ホントはね、俺だけ行こうと思ったんだけど・・・悔しいけど・・ちょっと、、ね?」
言う幸村は仁王とは目を合わせない

俺が行って、、怖がらせたら意味がない

「? で、なんで俺なんだよぃ?」

「あぁ、この際全員で行こうと思うんだけど海里って、寂しいときほど1人になりたがるから、、
ここは海里の大好きな『可愛い』ブン太を行かせて後から他のみんなと押しかけようと思って」

「ほぅ・・『可愛い』ブンちゃんでな」

「『可愛い』丸井君が先手と言うわけですね・・」

「おまえら、『可愛い可愛い』連呼すんじゃねぇ!
っでも、まぁ・・海里のことも、、心配だし・・な。 でもよ、、なぜに台詞が『怖い夢見たから一緒に寝てくれ』なんだよぃ;;」

「いや、だってそれだと海里断れないじゃない。『一緒に寝よう♪』とか楽しく行ったらちょっと変態くさいし・・」


「幸村、、お前いつの間にそんな計画を深く練ってたんだ・・;;」

「フフ」
ジャッカルのあきれた言葉に、幸村はニコッと笑って帰した





***




「はーい?」
私はドアの方に向かい、開く


「ブンt ー!」
私は思わず言葉を失った




***

「なぁ;;なんでここまでするんだ?」
ブン太と海里が接触しているところを6人で隠れてみていると、ジャッカルが口を開いた

「ん?だって『可愛い』ブン太だから」
淡々と言う幸村

こいつ絶対楽しんでやがるっ!


今のブン太は、普段は寝間着なのに、わざわざ幸村のパジャマを着ていて、枕を両手で抱えてる。。
しかも、上目遣いまで先ほど幸村に伝授されていた・・;;

「でも、あんなので効くのでしょうか?」

「(あんなのって言った・・)さぁな?」

「いや、絶対効くって」

言って、海里の方にまた目を向ける

と、



「ぶぶぶぶ、ブン・・!」

(なんか海里、震えてねぇ?)
俺が言うと、何人かが軽く頷いた

「あの、な?俺、、怖い夢・・見て・・だから・・」
ブン太は一度一区切りを置く

(あいつ演技力あるな)
(あぁ)

「一緒に・・寝てもええか・・?」

(さぁ、効くk「どうぞーーーーv是非私のベットで一緒に寝ましょうvV」



(ほら、効いた)


(((((・・・・)))))
俺たちは一瞬海里が分からなくなった・・。
















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あきゅろす。
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