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会話
「ところでみんな。これから部活?」

「・・・・」
みんなが一斉に景吾に目線を向ける

「はぁ。 明日はその分練習させるからな?樺地!他の部員に家に帰るよう言え!」

「ウス」
そう言って樺地がコートに向かう

「やったぜ!!」
みんながガッツポーズをする


「まーた樺地をこき使って!」
「いいんだよ」
「良くないわよ!! ・・それにしても、、なんで景吾が仕切ってるの?まだ1年生だよね?」

「アーン?俺様に勝てる奴なんてそうそういる訳ねーだろ」

「ふふ。そうね」

相変わらずね。

そっか。氷帝は強い人が部長なんだよね。。




「じゃぁ、全員部室に向かうぞ!幸村!仁王!そこで説明する」
「ああ。すまない」

「他の・・人、もう・・帰ったかな・・」
「ああ。多分もう帰っただろ。心配するな」
景吾は私の頭をグシャグシャと撫でる

「うん。ありがとう」


「あの・・俺たちもいって良いんですか?」
若とチョタが聞く
「当たり前だろ。お前達だって仲間なんだよ。いちいち聞くな」
景吾はフンと言って前を歩く

後ろで2人は少し照れながらも笑っていた





部室に入り、全員ソファーに座る
「幸村、仁王。俺たちのことは知っているな?」

「ああ。でも・・」
「アーン?どうした?」

「そこの3人は知らないかな」
精市が目を向けたのは樺地と若とチョタだった

「あぁ、まだ小学生だからな。来年中等部に上がってくる奴らだ。ちなみに中等部の練習にも出ているから腕は結構なもんだぜ?」

景吾は笑って言ってみせる

「ふふ、景吾がほめるなんて珍しいわね」
「ばっ//ほめてねーよ!」


私たちの会話を見て雅治が口を開く
「さっきから気になっていたが、お前さんらは海里の・・その家柄とかは知っているんじゃな?」

「ああ。海里は初等部まで氷帝にいたからな」
「ほう」

「学校では、海里めちゃくちゃ怖かったよな。てか冷たかったぜ・・」

「あはは。ごめんごめん」
私は精市と雅治の方に向き直る

「あんまり深い話しじゃないんだけどね。聞く?」
「うん」

「ここにね、いままでずっと通っていたの。お兄ちゃんと一緒に」

「・・・」

「それでね。その時私、家で『他人に心を許すな。外では威厳を持つのです』って言われて育ったの。だから外では・・えーと・・「女王様みたいだったよね」・・はは」

「陸斗さんも同じ感じでprinceって呼ばれてたよな」
「んで、海里はprincessだったな」
「そうそう。すごかったよね〜! 海里が一言言えば全員が動くって感じで」
「景吾だって似たようなもんじゃない!」
「フッお前よりましだ」

「ああ、それでさっきからみんなそう呼んでたんだね」

「まぁ、それも確かにあるけど、、家柄とかそうゆうのもあって他の奴らはそう呼んでた」

「『他の奴らは』?」

「ええ。俺たちはそれ以外にもちゃんと・・理由がありますけどね」

「理由・・」

「・・まぁ、その話をすると長くなりますから、時間があったら」

「あぁ。じゃぁそうさせてもらうね」


「できるだけ簡単に出会いから話すからよく聞いとけ」

景吾がそう言うと私の隣に座っている若が「話す気満々じゃないですか・・」とつぶやき、私はクスリと笑う








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あきゅろす。
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