出発
「すっげぇー!!」
ブン太が片手を海にかざして言った
「のぅ、ここにある飲み物もらってええか?」
「あ、うん。みんなもどうぞ」
言って私は机から飲み物を持ち、みんなに渡す
ふう・・みんなが優しくて良かった・・
・・真田君には怒られたけど;;
あの後、私は必死に走って公園から待ち合わせ場所まで近かった事もあり、なんとか10分遅れですんだ
そして、軽く涙のにじんでいた目でみんなに深く謝罪をすると真田君は「たるんどる!」って怒ったけど、結局みんな笑って許してくれた
で、今は島に向かって船が出てます!
また、あの島に行けるのか・・!
楽しみだな
それにしても、私も成長したなぁ・・
あの時から、時が止まったようだったから、、
「これ、船ってゆうよりクルーザーっていうんじゃね?」
いきなり隣に立っていたジャッカル君に話しかけられる
「・・・そうとも言う・・?」
・・のかな?
「『・・・?』ってなんだよ!!お前わかってねーだろッ」
私が曖昧な返事をすると、激しくつっこみをかえされた
うっ
「だって、一番速く着くので選んだから、そんなの気にしてなかったんだもん」
「『だもん』って、オイ;;」
あきれながらジャッカル君は笑った
と、
同時に船が少し揺れ、ガタンとゆう音を鳴らせた
「着いたようだな」
「みたいだね! わー!久しぶりだな♪」
懐かしいな・・
「ね!ゆうt・・・」
そう、空に手をかざして振り向く
あ、、そっか
今はアイツ・・いないんだ・・
ここに来るときはいつもアイツがいたから、つい・・
「海里?」
「あ、ごめんね。行こう」
笑っていって、私たちは船(クルーザー(?))を下りた
「ここがねー、今日・明日ってお祭りやるところで、さっき船を下りたところからちょっと歩いたところが浜だよ!」
「へー」
久々に来たからか、なんだかテンションが上がっていて、みんなに細かく説明をしながら歩く
町並みは前来た頃と少し変わり、店も増えてにぎやかになっていた
やっぱり、時間は進む物・・だよね。
いつまでも、あの時のままじゃ、、ない んだよね
「こっちこっち!」
別荘が近づいてきて、私は手招きをしながら言った
「海里、そんなにはしゃぐな」
柳君はクスリと笑って言う
「ごめんごめん。 でも、なんだか・・嬉し、くて」
あの時
「優斗!!!!」
もう、ここには来ないって
「ごめ・・なさい。ごめんなさい・・」
彼の人生を大きく変えてしまった償いか、、
なんなのか
彼とよく過ごした思い出のこの場所にはあれから近づかないようにしていた
でも
また、この島に来れた事
それが嬉しくて
その勇気をくれたのがみんなだって事がもっと嬉しくて・・
何故か気づいたら笑顔になってしまっていたんだ・・
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