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ありがとう ブン太sid

あんな事があった後だ・・
震えるのも・・・無理は・・・ない

でも
「ここに・・いてもいいの・・?」
あの時、は・・・!








っ・・あぁ・・
やっぱ、俺じゃダメなんだな

俺だけ
俺がどんなに想っていたって向こうも同じ気持ちでいてくれなくちゃ

意味がないんだよな

恋愛っつーのは・・そうゆうもんだよな








本当は分かってたんだ
俺が先に告白しようが無理なものは無理だって

でも



それでも






好きだったんだよ・・ッ









「ごめん・・な」

俺じゃ、、

「悪かった」

その震えを


止めてやれない




なんでだろう
なんで、俺は海里のために何もできないんだろう...










沈黙の中、頭で色々な事がごちゃ混ぜになる

このまんま
このまんまにして帰ったら、海里は自分を責めるだろう
んで、明日から気まずくなって・・・


そんなん嫌だ
覚悟はしてた
覚悟をしてここに来た

でも、気まずくなるのを望んでる訳じゃないんだよぃ


パンッ

乾いた音がエコーで聞こえる

「うしっ! ごめんな海里、今日の事は忘れてくれぃ!!そんで、明日からは今まで通りに戻ろうぜぃ!」

ニカッといつものように振る舞う

でも、
内心寂しいかった

変だよな
忘れてほしいんだ。ホントに。

でも、忘れてほしくないんだ。


海里は何も言わずに一瞬目線を下に向けた



っんで・・なんも言ってくれないんだよぃ。。

俺は海里と同じように目線を下げ、俯いた


・・・無くしても・・良いのか・・?
無かった事にしても・・ 

ふられた今も・・・こんなに好きで好きで仕方がないのに・・っ!













「うん。・・でも、今日の事は忘れない」


俺の頭の上を通りすぎた声はまるで心を読んだかのようにな言葉だった

思わず顔を上げる



俺は驚いて、・・・でも


嬉しい
嬉しくない

そんな言葉が交差する




そんな時、また海里が口を開いた

「想いには答えられないけれど、、、でも、・・ありがとう」

海里は、頬を染めて、優しく俺に笑いかけた


それを見て、胸の鼓動が速まるのが分かった





あぁ、、俺はその笑顔に


恋をしたんだ



そして、、今、、鼓動が早いのはまだ『恋』が終わってないシルシ

・・・














なぁ、、

海里、






ちがうだろぃ?





『ありがとう』を言うのはこっちだぜぃ?

本当は『ごめん』
そう言うべきなのかもしれないけど、海里はきっと『ありがとう』って言った方が笑ってくれるよな・・?






俺は海里には聞こえないような声でポツリと呟いた










「ありがとう」
























『恋愛』

その言葉は『恋』と『愛』がないと成り立たない

そして俺には今、『恋』しかない

きっとこれから先もこの『恋』の『愛』が増える事はないと思う

でも、
これが今の俺だから

俺は『愛』が手に入らない事を知った傷心の俺を、しっかり受け止めてやらなきゃいけないんだ....

受け止める事によって心の傷は痛むけど、、


やっぱり、これが『俺』だから・・・・!




俺は帰り道、綺麗な三日月に手を伸ばし、


上を向いて歩いた






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