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赤気 幸村sid

「ん..?」
跡部が遠くにいる人物を見て動きを止める

「っち。オイ!今日は終わりだ!!各自、片付けを済ませて帰れ!!」
「どないしたん?景ちゃん」
「景ちゃん言うな。・・訪問者だ」
跡部はその人物を目で指し、忍足もそれに気がつく

「! みんな呼んでくるか?」
「あぁ、頼む」









氷帝に着くといつものメンバーが俺の前に立つ
他の部員はもういない

「幸村、何のようだ」
氷帝メンバーの俺を見る目が冷たい

当たり前・・か


「何を・・言えばいいのか分からない。けど、、これだけは言わなくちゃいけないと思って」


氷帝メンバーの顔を1人1人見まわす



「ありがとう」

俺は氷帝メンバーに頭を深く下げた



ありがとう
本当に・・ありがとう
海里の笑顔をもう一度見せてくれて
海里にもう一度触れさせてくれて



「・・・」

「それと・・」
俺は顔を上げて続ける

「もう、遅いかもしれない。けど・・これからは絶対に守る。守り通す。・・何があっても」

絶対に


心の中でそう付け足して俺はまっすぐと彼らを見た


「・・・」
「ごめん。今更・・。。でも、これは伝えたかったから・・・」

俺は一呼吸置き、無言の氷帝メンバーを背に「それじゃぁ」と言って歩き出した






「幸村!」
もうすぐで門に出る そんな時、俺を大きな声で呼ぶ奴がいた

俺はそっと振り返った


「princessの事・・・好きなんだよね・・?」

声の主、芥川は寂しそうに
でも、笑顔を作って俺を見る









愛おしい
言葉に言い表せないほど・・
好きで好きで堪らない

「あぁ」

俺は驚いて
でも、笑って答えた
きっと顔は赤いだろう──





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