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変わった物

みんなが『ここにいても良い』
そう言ってくれて私は嬉しくて・・
嬉しすぎて涙を流した
そんな私をみんなは優しく見守っていてくれて本当に私はここにいて良いんだって
ここは居場所なんだって
改めて思った

大好きだよみんな
言葉では言い表せないくらい・・

大好き








ガチャ

「海里、おはよう」
「おはよう、精市」
車の外にいる精市に挨拶をすますと景吾に抱きかかえられて車いすに座のせてもらう


「景吾ありがとう。でも朝早いし、神奈川と東京を往復なんて・・大変でしょう?」
車いすから立っている景吾を見上げる

「そんな事ねぇ。それに、俺がしたいんだ」
「でも景吾も学校あるんだし・・・。私だって少しくらい車いすに慣れないと・・。ね?」

「princess・・。」
景吾はまっすぐに・・私を見た
その目は心配そうで、昨日までの出来事を悔やんでいるようだった



なんだか、そこに触れるのが怖くて私一度俯く

「大丈夫だよ」

「・・・」
「景吾・・」
私の声を聞いて、景吾は私と目線を会わして私の手を握った

「大変だったり、、何かあったら呼んでくだs・・呼べよ?」
少し、すねたように言う


「うん!ありがとう。景吾」
私が笑顔で言うと景吾はフワリと笑って、握っていた私の手の甲にキスを落とす


そして、 車に向かった


「なんかあったら、絶対すぐに呼べよ?」
「うん。ありがとう。」
私は車に乗った景吾に手を振り、見えなくなったところで精市に向き直った

「行こうか」
「うん!」


いつも通りに戻った日常
これほどこの時を愛しく思った事はなかった

変わった事と言えば
私が車いすに乗ってる事
それと・・
景吾達と精市達の態度

私に対してはみんな変わらない
でも景吾達は精市達と目を合わせようとしないし、精市達は景吾達を見るとばつの悪そうな顔をして俯く。。

もしかして・・
ううん
もしかしなくても私のせいだよね・・。。


そして、どこか精市達は・・景吾達も・・責任を感じてる

みんなは悪くない
それどころかみんなは今、ここで私が笑ってられるように・・色々してくれた

ありがとう


何度言っても足りないくらい感謝してる

だから、、責任なんか感じなくて良い
また、、笑いあいたいな

今度は真田君やブン太やジャッカル君や柳君に柳生君も混ざって・・
みんなで・・






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あきゅろす。
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