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犯人 ジローsid

あ〜あ。なんか結果的に幸村に良いとこ持ってかせちゃったなぁ・・・。







昨日柳から名簿をもらった・・いや、奪ったって言うべきかな?

まぁ、、それはおいとくとして
ともかくその名簿を見ても俺にはどれが誰だか分からないわけで・・


仕方がないから近くを歩いていた女子に聞いてみた

「ねぇ。この人ってどの人か教えてくれない?」
俺は名簿を折って1人の名前だけが見えるようにして見せる
「どれ?あー。うん知ってるけど・・」
その子はチラッと俺を見る
なぜ氷帝生の俺がそいつに用があるのかと不思議な目だ

「・・・教えて・・くれないの・・?」
上目遣いでその子を見るとその子は顔を赤らめた


正直言うとprincess以外にこんな顔したくない
けど・・これもprincessのため・・だよね・・


「えっと//多分今なら視聴覚室にいると・・//」
「ありがとう」
用が無くなったその子には少し冷ために声を発する

もしかしたらこの人もprincessをあんな目に遭わせているのかと思ったら自然に・・声が冷たくなっていた





princessは俺らにとってすべてだから・・







俺は立海の地図を片手に視聴覚室に向かった












ガチャ

ノックもせずに入る

そこにはキョトンとした女子が5人
・・・こいつらがprincessを・・?

「あんt・・(あぶないC;;)もしかして、山田センパイ??」

「そうだけど・・あなた誰?」
一番偉そうな奴が答えた


ビンゴ


「俺ね、センパイ達に見せたい物があるの」








「ねぇ君v、見せたい物ってどこにあるの?」
1人が語尾にハートを付けて俺に聞いてきて鳥肌が立った

この女の人たちは俺が笑顔で言うと簡単についてきて、
今、人気のない校舎裏へと俺は促してる

「ここだよ」
「?何も・・ないじゃない」
5人はあたりを見渡す


まだ、分からないの・・?


「当たり前。何も見せる気無いんだから」

「え・・?」
5人はキョトンと俺を見る


「あんた達だよね。princessを・・海里をあんな目に遭わせたの」
軽くそいつらを睨み付ける

すると
「何の事?」
1人が言って、後ろの何人かは口端をあげた




ざけんな

なんで笑ってるんだよ

princessをあんな目にあわせといて・・

いっそ・・こいつらも





「惚けないでくれる?俺、これでも本気で怒ってるんだよね」
俺は声のトーンをさっきよりも下げて本気で睨み付ける

憎い
princessを傷つける奴らすべて



すると、そいつらは血相を変えて後ずさり・・

壁にぶつかる


「わ、私は違うわ!!!この子がやろうって言うから!!」
「そっ、そうよこの子が・・」
「なっ!あんた達だってのってきたじゃない!!」

今度はなすり合い
見苦しい

「うるさいんだけど」
俺の声でその場は静かになり、沈黙が流れる

「誰が主犯かなんて聞いてないC。俺はお前らが実行したんだろって言ってるんだよ」
俺はそいつらの背にあたってる壁に拳をぶつける

「もう二度と海里に関わるな。二度と顔も見せるな」
本当はprincessの前で謝らせたい。殴ってもう学校に・・外に出れないようにしたい。
でも、princessはそれを望んでないから・・
きっと、あんな目に遭わされたのにprincessは俺がこいつらを殴ろうとしたら止めるだろう。・・泣きながら
こいつらを、絶対に庇うだろう・・
そんなprincessは・・見たくない

「は、はい」
そいつらは声を震わせて俺から目を離さずに立ち去ろうとする


その姿を見て
なぜかモヤモヤする


こんなもんじゃない
princessの味わった恐怖は


俺はそいつらに向けて一歩を踏みだした


その時

「ジロー」

冷静で、でも怒りのこもった・・聞き慣れた声が後ろから聞こえた


「それ以上やったら、お前の見たくない泣き顔のprincessを見る事になるぞ」
その言葉で俺は我に返る
「あ・・」

「お前ら」
跡部は女達を睨んだ

「次、海里の前に現れてみろ?跡部財閥の全勢力をかけてお前らをここから永久追放してやる」
怒りのこもった威厳のある声に女達は瞬きすらできなくなっていた


「行くぞ」
その言葉に続き、他のみんなと一緒に跡部について立海を出た




「にしても、ジローが本気で怒ってるの・・久々に見たぜ」
「前見たのは、、princessが本邸から追い出された時だったよな」
「あぁ。あれ、とめんの大変だったよね」
「ああ。俺的には・・跡部は今回結構我慢してる気ぃするわ」
「・・アーン?」
「ホントだったらあの嬢ちゃん達、さっさと退学にさせてどっかの国にでも飛ばすと思ってたわ」
「するかよ・・そんな事」

「・・でも、princessをあんな目に遭わせた男達は北海道に飛ばしたよな?俺はすぐに会って殴ってやりたかったのに・・」

俺がいない間に何が起こったんだ・・?

「フン。殴ったりなんかしたらprincessの身の回りで変な噂が流れちまうからな」
みんなは言葉を交わしているものの、声はいつもより低く、自分を抑えているようだった




「・・・」
「ジロー。」
「・・悪かったな。途中から入って」

「ううん。きっと自分で止められなかった・・」
「・・・」
「ねぇ、跡部」
「アーン?」

「女子の制服、今すぐ取り寄せて」
「「「「「「「は?!」」」」」」」
みんなが目を点にして俺を見た

「princessに会うために・・必要なんだ」






「ほらよ」
跡部は俺に制服を投げて言った

「ありがとう」
俺はそう言ってそのまま車で着替え出す

「ここで着替えんなよ;;」
「いいじゃん」
「はぁ・・」
俺が宍戸の言葉に素っ気なく答えて、着替えを続けているとそのままため息をついた



「跡部ー」
俺は着替え終わり、また車の席に座る

「今度は何だ?」
「princessの家に向かって」


今会わなくちゃ・・
また、princessが離れて行ってしまう気がする
・・あの、おびえた顔が頭から・・離れない


「っな!何考えてんだよ!!」
「そうですよ!今・・princessは・・」
俺の言葉に日吉とガックンが声を荒げてみんなも目を見開いている

今、会いに行かないでなんで俺は女装してるんだC;;

「うるせーぞ。・・ジロー、任せて良いんだな?」
俺は黙って首を縦に振った


「prin・・featherの卯月様のの神奈川の別荘に迎え」
跡部は運転手に言って、車は動き出す

世間的にはprincessだけが別居させられてるなんて知られていないし、跡部はprincessよりも格下の財閥だから俺たち意外に話す時はいつもこうだ


なんだかこうゆう時、princessが俺たちと関わっているのが不思議に思う

とゆうか・・・遠くに、、いるようですごく、胸が痛い




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あきゅろす。
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