助け
「海里、部活行くぜよ」
雅治と柳君が私の方に来て言った
「あー私、行くところあるから先行ってて?」
私は顔の前に手を合わせて2人に謝って体育館裏へと向かった
***
「なぁ・・参謀。」
「あぁ。何かありそうだな。ついて行くか?」
「いや、俺たちがついて行って解決するかのぅ・・」
「そうだな。少し様子を見るとするか・・」
***
「あっ来たよ」
1人の女生徒が言って私は取り囲まれる
見たところ上級生ばかりだ
「この状況見て・・何が言いたいか分かるわよね?」
1番偉そうな人が言う
多分この人が中心だろう
「男子テニス部の事・・ですよね?」
私は一様確かめるように聞く
「そうよ。なんで私たちがマネをやめさせられてあんたなんかが・・!」
この人の話からすると、ここにいるほとんどの人がマネをやめさせられたとか・・
この人達のせいで・・雅治達はあんなにあきらめた目をしていたんだ
私が思っているとまだその人の話は続く
「それに、何人かが見たのよ。1年生の仁王君と買い物に行ったり、幸村君や丸井君と一緒に帰ってるの!」
ドンッ
その人は私の肩を力一杯押し、私は壁にたたき付けられる
「っー」
「何様のつもり?!あんたなんかいない方がみんなのためよ!」
『あんたなんかいない方がみんなのためよ』
“あんたなんて産まなきゃ良かった!”
一瞬お母さんの言葉と被さって聞こえて私は体をこわばらせる
やだ・・
やだ・・・
そんな事言わないで
いや・・・いや!
「そんなに男が好きならねぇ」
「違う・・違います!私h「うるさい! 呼んできなさい」
私の声を遮ってその人は後ろの人に指示を出す
そしてその人達が連れてきたのは見た事はないけれど立海の高校の制服を着ている男の人・・2人
「なに?この子? 結構・・てか、可愛いジャン♪」
「え・・」
1人がそう言い、私の方に近づいてくる
自分から血の気が引くのが分かる
「なぁ、本当にこの子ヤったら金くれんの?」
もう1人が女の人に聞く
「えぇ。約束するわ」
「やりぃ♪一石二鳥ジャン!」
「え・・ちょっ!やりすぎじゃない・・?」
後ろにいるうちの1人が口を開く
「大丈夫よ。ちょっと脅かすだけで最後まではヤらせないわ。 分かってるわよね?」
男の人たちに振る
「はいはーい」
すると、軽い返事をして私から目を離そうとしない
「じゃぁ私達は行くわ」
「じゃーね〜バイバーイ♪」
男の人たちは一瞬その人達に手を振り、私から目が放した
今だ!!
私は走ろうと
ガシッ
男の人たちは私に向き直り、手を押さえた
「じゃぁ、始めようかv」
その言葉に一気に顔が青ざめる
「ゃ・・ぃゃ・・や!」
私はその手をふりほどいて必死で逃げる
でも、その人達は笑いながら追っかけて来た
怖い・・怖い
助けて・・
助けてみんな
助けて・・・・・精市
「海里・・遅いな」
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