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手紙
“景吾!海里!これから俺たちが会った時には英語でまず話そうぜ!”

“なんで?”

“だってさ、そうしたら使用人達には何、話してるか分からないじゃん!”

“確かに。パーティーとかだと他の人にはばれちまうが、使用人はほとんどの奴が英語わからねーもんな”

“そうだね!それなら、話を聞かれても景吾や優斗が怒られないですむね!”

“良いアイディアだろ♪”

“フン”





“海里、泣くなよ”

“だって・・っ・私のせいで・・”

“海里は悪くないよ。俺のために頑張ってくれたじゃないか”

“でも・・っ”

“泣くなって。・・・じゃぁな。元気で!また・・いつか・・会おうな”

“やだ!優斗!優斗!!!「優斗!!!!」


「はぁ、はぁ、はぁ」
私は飛び起きてあたりを見渡す

「夢・・か」

随分昔の夢を見ていた気がする・・

小さい頃の優斗と景吾との決めごと・・・
それと
空港での別れの時の・・・



私は頭をクシャクシャと掻き乱して制服をとった









「海里」

優斗・・今、どこにいるんだろう・・・
なんで若の所に行ったんだろう・・

私がボーっとしていると急に腕をつかまれた
「危ないよ!海里!」
「へ?」

私はハッとして前を見ると階段があった

「あっ・・。精市ありがとう!危なかったー!」
「うん。・・・海里、どうしたの?朝練からずっとだよね?」
「そう?」
「うん」
「そっか・・。でも、大丈夫!何でもないよ!」
私は笑顔を作ってまた歩き出した

「・・・」








教室に着き、机の中を見ると見慣れない物。
私は手に取る


手紙・・?
私は後ろの精市に見えないように隠しながら開けてみる

〈今日の放課後、体育館裏に来て下さい〉


・・・とうとう来たか。。
この部のマネージャーになった時に覚悟は決めてたけど・・

見た感じ女文字だからいわゆる『呼び出し』ってやつだろう
氷帝にいた時は私は恐れられてる存在だったから無かったけど、ここの学校ではそうはいかない
どうしたもんかなぁ・・ ・

今はただでさえ優斗のことでテンション下がってるのに・・・


「はぁ」
私はため息を吐いた





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