こんなにも・・ 幸村sid
急に嫌われてしまったんだと思った
俺じゃなくてブン太が好きなんだって.....
いつもなら友達の所か、俺らの所に来てお昼を食べるのに、昼休み君の姿が見えなくて不思議に思った
5時限目が終わって昼休みのことを聞こうとしたら急に『ほしい物』について君に聞かれる
今ほしい物・・か。
すぐに頭に浮かんだのは君だった
君がほしい
この間みたいに跡部達と話したり、他の奴にとられる前に・・
そう思ったけど、そんなこと言っても君を困らせるだけだから俺は今ちょうど食べたかったお菓子の名前を言った
すると、君はニコニコと楽しそうな笑顔をして、俺は昼休みのことなんか忘れてそんな君のかわいさに思わず笑顔になった
「帰ろう」
そう声を掛けたらいつもとは違い、君は困った顔をした
いつも、一緒に帰る時は笑顔で「うん」と答えてくれるのに・・
理由を聞こうとしたら廊下からブン太が君の名前を呼んで、2人で帰ってしまった
なんで、、、ブン太が・・?
その言葉が頭の中をぐるぐる回った
次の日、俺は昼休みにどこに行っていたかを訪ねてみると、君は何かを言いかけて「秘密」と答えた
なんだかそれがどんどん俺から離れて行ってしまう気がして・・・
不安になった
そして、その日も一緒に帰れないと言われて
ブン太と楽しそうに歩いている君の後ろ姿に今までにないほど俺の胸は締め付けられて・・苦しかった
家について俺は制服のままベットに飛び込む
最近、君とまともに話してない
君に触れていない
俺はシーツをギュッ握る
まだたった2日のことなのに苦しくて・・苦しくて仕方が無くて・・
海里・・・
俺はそのまま部屋でボーっとしてたら、母さんに買い物を頼まれて家を出た
買い物のリストが書かれている紙を片手にスーパー内をうろつく
すると、聞き慣れた声がする
「おっこれこれ!ここのメーカーの良いんだぜぃっ!」
「へー。じゃぁそれ、買おうか」
海里と・・ブン太・・!?
なんで・・
しばらく隠れて聞いていると2共とても楽しそうで・・
見る人によっては恋人にも見える
何でだろう・・痛い・・苦しい
俺はこんなにも君のことを好きになってた・・?
俺は買い物もまともにこなさずに家に帰った
[←][→]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!