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疑問 幸村sid

俺が君を呼ぼうとした時、かぶってきた声の主は氷帝の跡部だった

2人が話している言葉は発音が良すぎてうまく聞き取れなかったけど、どこか・・警戒して話しているような・・そんな気がした






車に乗る時の君がいつもとは違いすぎて少し驚きながらも俺たちは車に乗った
そして仁王と黙っていると気になることが2つ・・・

1つは2人が話してる『アイツ』について
そしてもう1つが・・海里の右頬だった

英語で話してたし、挨拶なのかもしてない
でも、それすらに嫉妬して・・しかも跡部の場合、絶対そうゆう・・俺と同じ気持ちも混ざっているような気がして海里の頬を一生懸命ふいて
その時の跡部の顔を見て俺は口角をあげた

その後、車の中で仁王は俺と跡部の言い合いにあきれたみたいで片手で頭を抑えていた

なんだか、こんなに些細な言い合いでもこいつにだけは負けたくない そう俺の本能が告げていて、俺は一歩も引かなかった






氷帝について、車を降りようとする君に跡部が手を差し出して、君が笑ったりするから俺は跡部を押しのけて
何だかんだで仁王もちゃっかり左側にいた


氷帝の中を少し歩いているともうほとんどが散ってしまってる桜をバックに君はすごく懐かしそうで・・

その顔があまりに愛しくて・・美しくて・・思わず見とれてしまった






そしてさらに少しすると、多分同い年くらいだと思われる人たちが君を囲んだ
しかも、全員男。。
『 それ以上海里に近づくな 』
って心の底から思ったけど、顔に表すだけで言わないようにした
その人達と話している君が優しい笑顔だったから・・


何人かは聞いたことがあるし、顔も知っていて
でも、、3人だけ見たことも聞いたこともない人たちがいた
後から聞いたけどこの3人はまだ小学生で、今は中学生とともに練習をしているみたいで来年の結構な俺たちの敵になりそうだった・・







後に跡部と君の出会いや、君がこの人達にprincessと呼ばれる訳を知った

氷帝のメンバーと君が俺よりも先に仲が良くて、信頼されていたと思うと・・なんだか胸が痛かった・・

さらにここにいる奴らが君の事を大切にして俺と同じ目で見てると思うと胸が痛くて・・・嫉妬・・って言うのかな・・?

そんな感情になった




それと同時にまた出てくる疑問

『優斗』さん。

多分車の中で話していた『アイツ』と同一人物だと思う
その人はいったい誰なんだ・・?
君の・・海里の・・なんなんだい・・?







車に君が乗り込んできた時、君は笑っていて、でも、、、眉毛が垂れ下がっていて今にも泣きそうで・・すぐに・・強く・・抱きしめてしまいたくなった


海里の表情の違いに仁王も気がついたのか、たわいない話で盛り上げてくれて、少し・・助かった





仁王が降りて、俺は少し前のことを思い出す

それは君が本邸から出てきたときの涙だった


その時の顔と、車に乗り込んできたときの君の顔を思い浮かべて、今日は特に1人にしちゃいけない気がして俺は運転手に言った


最初君は驚いた顔をしたけどそこまで否定しなかった
少しおかしいなって思ったけど、そこはあえて知らないふりをした

こうゆう時の君はいつも俺を必要としてくれるから・・・




それから
みんなに海里が秘密を告げたあの日からずっと引っかかってた

「それに、、」

まだ、俺にも話してくれない事があるのが・・悔しかったから・・・っ






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あきゅろす。
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