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みんなでゲームだ!! 前編

「海里。やっぱり出るのはやいね」
後ろから声が聞こえて振り向くと精市が立っていた


髪からは水が滴っている

「そう?もしかして急いで出てくれたの・・?」
私は背伸びをして精市の方にあるタオルを取って髪に触れる

「フフ、いつも海里速いから暇じゃないかなって思って」

「ありがとう」
私はそう言って取ったタオルで精市の髪を拭く

すると精市はくすぐったいのか目を瞑った

「でも、しっかり髪の毛とか・・拭いてきて?もし、精市が風邪なんてひいちゃったら嫌だから」

「フフ、気を付けるよ」

私はぐしゃぐしゃと髪を拭いていく

なんだか・・いいなこんな雰囲気

バンッ

そんなことを思った瞬間、後ろのドアが勢いよく開いた

「海里!!」

「あっブン太」
私は手を止めずに顔だけを向ける

ブン太はズカズカと私たちに近づいてくる

「幸村君!俺が拭いてやるぜぃ!!」
そう言ってブン太は私からタオルを奪い取る

「いいよ。もう平気だから。さぁ!ゲームしよう!」

精市は一瞬ブン太に黒い笑みを向けみんなに向きなおる

「クック そうじゃな。」
雅治は震えながら笑い精市の肩に腕を置いた













「えー、第一回立海男子テニス部レクリエーション大会を始めます」

「わー」「イェーイ!!」
ジャッカル君司会のもと、私たちはゲーム大会を開いた

「ゲームは話し合いの結果、人生ゲームと王様ゲームをします。なお人生ゲームは2種類あるため2ラウンドを行い、その後王様ゲームを4ラウンド行います」

「「「「「「はーい!!!」」」」」」

「そして、人生ゲームではビリがミニスカメイド服、7位が丈が長いメイド服、6位が執事服を罰ゲームとして着ること。ちなみに撮影はOKとする」

「「「「「「はーい・・・」」」」」」

「テンション低いな!!!!?・・・では、人生ゲームから始めよう!」


その声と同時に先手の雅治がルーレットを回す










〔左隣の人に家を譲る〕

「なんで俺がジャッカルなんかに家を譲らなくちゃいけないのかな?」
「ゆ、幸村!?俺は悪くねーよ!!!」



〔今持っている借金を好きな人に押しつける〕
「やったぜぃ!ジャッカルにプレゼントしてやるぜぃ!」
「俺かよ!!!? つーかいらねーー!!!!」







結果

5位ジャッカル
4位柳生
3位真田
2位仁王

1位海里





そして・・
6位柳

7位ブン太

ビリ精市


と・・なった




「さ、さぁ・・・お、お披露目ターイム!!」

そこにはミニスカメイド服をきた精市と清楚な感じの丈が長いメイド服を着たブン太ときちんと執事服を着こなした柳が立っていた





「くっ。あそこで仁王の詐欺にあわなければ計算通りにいったものを・・!」

「なんで俺がこんな服着なきゃいけないんだよぃ!」

「フフ・・屈辱的だね」







「か、、か、、かわいいいいい//////!!!!」
海里はカメラで精市とブン太を撮り出す

「柳君もかっこいいー!!!!」





「ねぇねぇ♪柳君v」
「なんだ?」
「その格好で・・『お嬢様』って言って〜♪」

「「「「「「・・・・・」」」」」」」

「だって似合ってるんだもん!だめ?」

「・・・・。」
「・・(わくわく)」
「・・・。お嬢様」
「きゃーーーーーーーー///!!!」
海里が近くで写真撮っていると後ろの方で罰ゲームを受けなかったメンバーが笑いをこらえながら撮っていた




「! お嬢様、今日は同じ部屋で睡眠をとっても良いでしょうか・・?」

「よろこんでー//!!」

「「「「「「なっ!!!」」」」」」

「海里何言ってるんだよぃ!?!?」
「だってかっこいいんだもん♪」
「あんまり答えになっとらんのぅ・・」

みんながブーブーと言ってるのを見て柳は勝ち誇った顔をした








「・・まさかおまえにそんな趣味があったとわな・・」
ジャッカルは引き気味
「・・え!!違うよ!!趣味って言うか・・、、だってか、可愛いしかっこいいじゃない!!!!!」


「そ、そうか?」





「うわ!海里!あんま撮るなよい///!!」

「だって可愛いんだもん!!!」




「男のこんな姿見て可愛いと思うかな・・。少なくとも俺は自分の姿に吐き気がするよ」

「幸村。俺もお前の立場だったら同じ事を考えていたと思うぞ・・」



「そうかな?どっちかって言うとブン太は可愛い系だし、精市だって美人さんだし線細いから・・綺麗だと思うけどな」

「まぁ、男と言わなきゃ結構可愛いしのぅ」

「雅治!!!?!?!?!?」

「ん?なんじゃ?」

「もしかしてそっち系にいt《ドゴ》・・ごめんなさい」
海里は仁王にグーで殴られ、痛そうに抑えている






「そろそろ良いだろ。これ、脱ぐの時間かかるんだ」

「そうなの?」

「・・なんなら海里、脱がしてくれる・・?」

「え//遠慮しときます・・・」









「えー罰ゲームを受けて不機嫌な人もいますが・・・第2ラウンド、スタート」

こうして精市の後ろから出てくる黒い物におびえながらゲームは始まった






「なっ!!参謀!!それはなしじゃろ!?」
「フッやられたものはやり返さなくてわな」




「えええええ!?!?なんでそうみんな、私を狙うの!?!?」

「「「「「「「1位 だったから/でしたから」」」」」」







結果

5位真田
4位ジャッカル
3位柳生
2位柳


1位精市




6位ブン太

7位仁王


ビリ海里


「ななななんでよーーー!!!私1位だったのに〜!」
「1位取った奴は落とされるのがオチじゃ」
「なにをー!雅治だって柳君にやり返されたくせに!!」

「俺・・、また罰ゲームさせられるのかよぃ・・」


「フフ、まぁともかく着替えてきてくれ♪」






「えーー。お披露目ターイム」




「これデカすぎだろぃ!!!!」

「プ、プリ||||」


「これ//////短すぎ//////さっき精市が履いてたのより短くない・・?」
海里が出てくると同時に全員が「おお」と声を出し、頬を赤らめた

「フフ、海里のために1番短いのとすり替えといてあげたよ」


「な、なんて事を!!う〜・・短くてまともに歩いても見えそうだよぅ///」



「・・・のぅ、海里。太ももにゴミがつい取るぞ」
「え!?!嘘!?!《カシャ》

海里が前のめりになり太ももを見た瞬間仁王がシャッターを押した

「あと少しで見えそうなのがええのぅ」
「ま、雅治////!!!!消して!!!今すぐ消して!!!!」

「あっ前から撮ったらその巨乳の谷間が見えたのか!!惜しいことをしたのぅ・・・」

「聞いてよ//!!!!」




「フフ、前からはバッチし撮っておいたよ。だから仁王、そっちの写真も・・」
「ククッ幸村、お前さんも悪じゃのぅ」

「どこの時代劇よ!!!!!てか消してってばぁ〜///」
(しかもメイド服でそのセリフはちょっと・・・)



「仁王、幸村君!!掃除当番1週間分でどうだ!!」

「ブン太まで!!?」

「俺も!」
「私も・・//」
「俺ももらっておこうか」
「おお俺も頂くとしよう」

「みんな!?!?!?!?」


「フフ、当分掃除当番はやらなくて良いようだね」
「そうじゃな」

「お願いやめてぇー////」

「良いだろぃ!?可愛えぞぃ?海里」
ブン太はズボンは引きずって、上着は指先しか出てない執事服で海里に言う


「ぅ・・か、・・」
「?海里?」


「か、可愛いのはブン太だよぅ//!!!!!」
思わず海里はブン太に抱きつく
「うわぁ///!!!!」
その衝動でブン太は座り込み、顔に海里の胸があたる形になる

それを見ていたメンバーは一瞬にして凍りつく

「わっちょっ///海里//胸!胸当たってるって//!!」

「そんなのいいよ〜!ブン太かーわーいーいーvV」
「きゅ、急にどうしたんだよぃ//!」
「急じゃないよぅ〜v初めて見た時から思ってたのぅvV」

ベリッ



「その辺にしときんしゃい。なんなら海里、俺に抱きつくかの?」
「あーん。せっかくブン太に気持ちを伝えられたのにぃ〜」
「可愛く言ってもだめぜよ。あと、変な言い方しなさんな。ブン太が赤面で固まってしまったじゃなか」

「む・・胸が・・あたっ//////」
ジャッカルが目の前で手を振る
「ダメだな。逝っちまった」
「だろうな。その胸にあんな事されて、こうならない中学生がいる確率0%だ」
「フフ、はやく次やらないかい?」
幸村はいっそう笑顔で怒りをむき出しにしていた

「あっお、おう!」
それにおびえながら次に進めようとする

「あっ海里は着替えないでそのまま俺の隣ね」

「えっ!?やだよ!!着替えさせてよ///!!」
「フフ、大胆だね。ほら、着替えさせてあげるよ」
「違う!!!違う意味だから!!!話しかみ合ってないから!!!」

「ともかく、私着替えてくるから!!!」


「ッチ!」
「幸村・・」



10分後
仁王とブン太は着替え終わりソファーに座っていた
「海里、遅くないか?」
「そうじゃな。。よし!見てくるかのぅ!!」
仁王は走り出す

「わっ!仁王まて!!」
ジャッカルの声を聞かずに仁王はそのまま海里のいる部屋を目指す


「フフ、良い度胸だね。」
「おっ俺も行ってくるぜぃ!!」
「なったるんどるぞ//!!」
「そうですよ。女性の着替えは時間がかかるものです」
それでも止まろうとはしないブン太


グイ
「ブン太。あれほど良い思いをしたのにまだしようとするのか・・?」
柳は開眼をして言い、ブン太はとまる






「海里〜!どうかしたか?なんなら手伝うぜよ〜」
扉を開けながら仁王は言う

「ま、雅治!?//」
「遅いから見に・・き・・・」
仁王はピタッと止まる

海里は太ももまであったニーソックスを途中まで脱ぎ、半袖だった袖を肘までずらし、スカートのチャックを少し開けてアヒル座りをしている

「お、お前さん//どうしたんじゃ・・?//」

「脱げないの・・ぉ」
半泣きで潤んだ目を下から仁王に向ける




(やばい・・襲ってまうかもしれん)








「どうすれば脱げるんじゃ?」
「後ろ、リボンでジグザグに結んであるでしょ?それをはずしてほしいの」
仁王は言われたとおりにそのリボンをほどく

すると
ハラリと服が解け、バンッと、締め付けられていたからか胸が勢いよく出る

「ひゃぁ//!!」
「ぶっ!」

海里はすかさず胸を押さえる

「あああああありがとう///」
「ぉ、おう」
「あの・・」
「?」
「その、、出て行ってもらって良い・・?」

海里は仁王をおずおずと見る




「・・ここまできてやめるのは難しいのぅ・・」
「へ・・?《バンッ》

「仁王」
あまりに勢いよく開いたドアを海里と仁王は思わず見る


;;;

そ、、







そこには、、、魔王様がいました。。。









口角が上がっていて一見笑顔に見える。が!!

目が!!目が!!目が殺気におびていた

「ゆ、幸村!」

「仁王。今海里、出てって言ったよね?」

「わわ、わかった!!今すぐ出るから!!だから落ち着きんしゃい!!」

「・・フフ」

仁王は勢いよく部屋を出た
部屋の外ですごい音がしたのは言うまでもない










「えーっと・・遅れてごめんなさい・・」

「お前のせいかどうかは分からんが仁王が犠牲になったぞ」

海里は仁王を見る

仁王は端に座り死んだ目をして頬を氷で冷やしていた

「ま、雅治・・ご、、ごめん、、ね・・・?」

「別にええぜよ。。変な気を起こした自分が悪いのじゃ」

「そうだね。フフ」

(怖い!!怖いよ精市!!!!!本当にごめん!!ごめんね雅治)







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