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只今制作中観覧禁止


「行くところがないなら俺の家に・・」

「ごめん、跡部に・・そんな迷惑かけられないよ」

「はっ。誰がタダでといった?
これは住み込みのバイトだ」

「ふ・・はは。そっか・・跡部らしいや。ありがとう。
・・でも、僕、行きたいところがあるんだ」

「行きたいところ?」

「うん。ずっと、それを支えにして僕は生きてきたんだ。だから・・」

「・・・」

「・・ごめんな」

「っ。いつでも来い!」

「え?」

「俺様の家はお前の住んでいたボロアパートと違って、ひれーんだよ!だから・・だから、使用人は無期限で募集中だ!」

「あ、あ!俺も!俺んちのクリーニング屋も海里なら無期限で募集中だCー!」

「ははっ。サンキュ!」


まじで・・



ありがとな






僕は、お前らと出会えてよかった











「何かあったらここに来るんだ」

そう2歳の時に渡された紙を握りしめてその場へ向かう


この紙は・・
あの言葉は何よりも僕の支えだった





でも、そこについたとき、目にしたのは・・



「もう、あなた!」

「悪い悪い、次は気をつけるって」




知らない女のの人と、小さな男の子・・そして

僕の一番の支えだった人・・








「あの人は、施設に行ったよ」

「! そうなのか・・?

あ・・じゃ、じゃぁ!一緒に暮らそう」
そう微笑んで言うその人に・・涙が出そうになる


これが『私』の夢だったから


でも・・


「もう、あなた!」
「悪い悪い、次は気をつけるって」

あの微笑んでいる環境は

きっと


僕が入ったら壊れてしまうから・・


「ありがとう・・ございます。

でも、僕は新しく『私』の道を歩いていきます!

・・今まで、ありがとう
僕が今ここにいれるのは、あなたのおかげです

・・・本当に・・っありがとう

父さん・・」










ガチャ

「! 海里」
目を見開き、ドアを開いた僕に驚く

「・・こんいちわ
今日からこちらにお世話になります」
そう微笑んで言うと

みるみるうちにそいつらは笑顔になって・・
何人かは目に涙をためて・・



『私』に飛びついてきた

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