Lesson06
ドゴ
鈍い音とともに白石さんは私から手を放し、自分のおなかに手をやった
そして・・
ふと見ると、私の手は、無意識のうちに
グーを作っていた
「・・つ〜・・;;」
「Σすすすすすすすすすすすいません!!!つい・・」
慌てて私は謝る
しまった;;
びっくりしてつい・・
すると、、
「ぷ、」
pu?
「あははははは!白石が、白石がキスしよーとして殴られ・・あははは!しかも、海里ちゃん赤面すらしてへんやん!」
後ろから聞こえてくる声に振り向く、と
そこには謙也さんが白石さんを人差し指でさして、おなかを抱えて笑っていた
「・・・謙也ぁ・・?なに笑っとるん・・?」
「狽、・・いや・・;;」
「あーぁ、謙也君ご愁傷様ッス」
財前君の言葉と同時に白石さんは立ち、謙也さんの方へ向か・・「お前ら!さっきからうるせーぞ!」
おうとした時、
跡部さんが大きな声を出した
「飯くらい静かに食いやがれ。
それと、あと15分後には全校合同で練習するのにまだ食ってていいのか?アーン?」
そう言う跡部さん、と跡部さんと同じジャージを着ているメンバーは同じ机に集まって、もう食事をしていなかった
「あ!せやな。みんな食い過ぎてないよな?この合同練習でヘマしたしたら・・
・・どうなるか分かっとるよなv?特に、財前・謙也」
跡部さんの言葉で思い出したように手を叩き、白石さんは同じジャージを着ているメンバーに問う
・・・その笑顔がとてつもなく怖いですぅぅ(泣
「はっ、俺は大丈夫に決まっとりますわ。部長は謙也サンの事だけ心配した方がええんとちゃうん?」
あざ笑うように笑って、財前君は謙也さんを見る
ん・・?
って・・え!?
あんなに食べてたじゃん!!
白玉ぜんざい!!
大丈夫なの!?
「まぁ・・財前の事やから大丈夫・・か。
じゃぁ、俺は言われたとおり謙也のことだけ心配しとくわ。な、け・ん・や」
私の心の声は無視して(まぁ、『心の声』だからね;;)白石さんがその綺麗な流れ目で謙也さんを顔だけ笑って見ると、謙也さんは笑顔のまま冷や汗をかいた
「ほな、行くでー!
海里ちゃん、また授業でなv」
同じジャージの人に呼びかけてから、私にウィンクを投げて・・
白石さんたちはその場を後にした
・・・白石さんって・・
モテるんだろうなー・・ ・
乙女心がほとんど無い私でもその背中を見て思わず思った
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