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拒否

「その・・すみませんっ!!





不二先輩!」
そう、電話の主は憧れの先輩だった


「はぁ・・、よかった・・無事にそっちについたんだね?」

「はいっ!ご心配おかけ・・しました?」

「あたりまえだろ!!」
私が言うと怒鳴るように言って来る先輩

あ、なんだかちょっと嬉しい・・v

不謹慎にもそんな事を考えてしまった私に先輩はあきれた声を出した

「もう、今日は部活中みんな携帯いじりっぱなしで大変だったんだから・・」

「・・すみません;;」
つい目に浮かんでしまう光景に私は苦笑いをする



「でも、ま、良かった。・・元気?」

「はい!!ばりばり元気です!!」
間を開けていった先輩に私は少しでも伝わるようにはっきりと元気よく答えた


「クス、それは良かった。お兄さんにも会えた?」

「はい! そっちは・・どうですか?」

「ふふ、なんと・・」

「なんと!?」
嬉しそうに焦らす先輩に私はドキドキしながら聞き返す

もしかして・・!!










「立海戦で勝利を収めました!」











「本当ですか!?きゃーー!やりましたね!!」

すごい・・

本当に

本当に勝ったんだね・・


みんな・・!





「みんな、海里があんな言葉残していくから海里に会うために死にものぐるいで練習したんだからね?」

「へへ、ありがとうございます」
なんだかその言葉が嬉しくて、、照れくさくて私は目の前は誰もいないただの壁なのに、顔を覆う

『あんな言葉』というのはみんながやる気を出すようにと、私が青学を去る車の中で言った言葉だ



「みんな!関東制覇絶対してね!!じゃないと、私もう東京に帰ってこないからー!」




「だから、できたら・・でいいから見に来てね?」

「はい!お兄ちゃん達が全国行きを決めたら一緒にt「あ、それはダメ。」

「? 何でですか?」


「僕らの可愛い可愛い海里を敵にはしたくないから・・ね」
そう、不二先輩は小さく呟いた


あ、そっか・・

私は今『比嘉中』なんだ・・
だから、『マネージャー』や、、『お兄ちゃんの付き添い』で行ったら・・



みんなの敵に・・・なっちゃうんだ・・・




「だ、大丈夫ですよ!不二先輩のおかげでアイドル時代に稼いだお金ありますし、個人的にみんなの応援に行きますね!」
少しとまどったものの、こっちの皆さんは私にはマネージャーやらせたくないみたいだし・・とそんな言葉を口に出した

「・・良かった・・。僕らだけの、大切なマネージャーはそっちでも『マネージャー』をやっちゃうかもしれないって・・すごく不安だった・・」
切なげに言う不二先輩に、私もキュッと胸が閉まる感じがした

「大丈夫ですよー!だから、そんな声出さないで下さいよ!」
私は内心とは裏腹に元気な声を出す
だって、大好きな不二先輩を・・みんなを悲しませたくないから

「クス うん。じゃ、できるだけ連絡ちょうだいね?」

「はい!」

「じゃ、
「では

「「おやすみなさい」」

2人で声を合わせながらそう言って電話を切った



・・うん。

マネージャーは周りの人全員が嫌がってるなら・・



・・やめよ









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