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Limit5
「わっかしーわっかしー♪」

「変な歌を歌いながら待つのは、やめてくれ;;」

「Σ」
振り向くと待ってた人物が息を切らせながらそこにいた

「・・・走ってきたの?」

「あ? 

そんな歌うたってる奴、待たせたくないからな」
少し笑って言う若・・


「失礼な!」

こうゆう何気ない優しさが胸を締め付けて、、

私は言いながらつい笑顔になった









「ねぇ、若ー」

「あ?」

「・・私今日もがんばったよ」
私は、自分よりも背が高い若を見上げて止まった




「・・あぁ。知ってる」



言って、私の方を向いて、、私の頭をなでてくれる



私がこう言うと、いつも若はこうやって頭をなでてくれてた


なんだか、そのぬくもりが、すごく懐かしくて暖かく感じて・・

まだ秋なのに若がふれてないところがすごく、、

寒く感じた





「海里・・?」

「な、なに?」
若の声に涙をこらえる

「・・なんでもない。


・・・頑張れ。


で、いつか俺を下克上しろ」
言う若はすっと、私の隣に来て手を握って歩き出した

「ふ、ふふ。若らしい。・・・・ありがとう」

「フン」
呟く若の顔は夕日のせいか・・それとも、、照れてるのか


赤かった....















【若へ】


・・・・・うっわ;;
ちょー、べたぁ;;


私は書いていた便せんをくしゃくしゃと丸めてゴミ箱に投げ入れる


あーぁ、、どうにか、、若を泣かせない方法・・ないかなぁ・・



海里・・!海里!



もう、、あんな若・・・


見たくない....









私は毎日書いていた日記を開く


そこには、とぎれているはずなのに、、、
私はその日、この世界には居ないはずなのに、、、

私の字で書かれたページがあった・・


「・・・」


私はそのページに大きく×を書いて、隣のページに

【若に会いたくて・・】

と、すべて事実を書いた










どうか、神様



もう、十分わがままを言ってるのは分かってます




でも、、




どうか、、どうかこのノートを



若に


私の大切な人に・・






残してください....








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あきゅろす。
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