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途切過去


「や、、、いや、 いやーーー!! わ、私の、私の赤ちゃん!!!」

「っ・・落ち着け」

「落ち着くなんて、無理よ・・!無理よ! わた、しの・・せいで・・」

「っ・・ お前のせいじゃない!お前のせいじゃないんだ!!」

「で、も 私が・・」

「違う! っ、、 祈ろう。また、この子が・・俺たちの元に来てくれる事をっ・・」






「妊・・娠?」

「はい。おめでとうございます」

「ほ、本当ですか!?」

「ええ。早く旦那様にも知らせて上げて下さい」

「はい!」



「私、子供がいるって・・!あの子が、あの子がまた、来てくれたの!私たちの元に!」

「本当か!?やった・・。やったな!」




「いま・・なんて・・?」

「この子は、女の子ですね・・と」

「おん・・な・・の子・・?」

「はい」




「違う、、違う!!この子は・・この子は、あの子じゃない!!あの子は・・男の子だもの・・!」

「やめろ!あの子じゃなくても・・俺たちの子だろ?それに、その子には何の罪もない」

「でも、でも、   ・・ひっ・・うっ・・・あの子は私たちの元へは帰ってきてくれなかった・・」

「っ・・。あの子の分も・・愛してやろう。・・な?」





「ビエー!ビエー!」

「っうるさい!何度言えば分かるのよ!!っこの!」

「おい!やめろよ!この子は・・海里はまだ2歳だぞ!?」

「そんなの関係ないわよ!あの子は・・あの子なら分かったわ!」

「そんなの分かるかよ!いい加減にしろよ!あの子はもういないんだ!死んだんだ!!」


「死・・んだ・・?」

「っ・・そうだよ!」

「そんなことない。ここにいるじゃない」

「その子は海里だ!女の子だ!」

「海里・・?なんでそんな女の子みたいな名前・・」

「だから、女の子なんだって!何なんだよ!お前!おかしいよ!」

「え・・・」

「もう耐えられない!!」

「ちょっと・・待ってよ!」

「またねーよ!!・・この子は俺が育てる」

「や いや! やめて!私の・・私の子!!」

「っなせよ! 今のお前にこの子を見る権利はない!」

「いや 放しなさいよ!!」







「っごめんな。父さん、負けちまった・・」

「なにに?」

「ん? さ い ば んってゆうな・・はは、まだ難しいよな」

「?」

「ッグス  ごめ・・な」

「とーしゃん?」

「ごめ・・ごめんな・・海里」











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