Lesson03
「『はい?』じゃねーだろ!さっき青学の不二が言ってたように、俺様たちはお前の勉強見なきゃなんねーんだよ!!」
「まぁ、まぁ跡部。落ち着いて」
そこには最初に話しかけてくれた佐伯さんとイライラしてる泣きぼくろのお兄さんがいた
狽「きなり怒られたっ
「え、えーっと?」
「アーン?最初の授業は俺らなんだよ。さっさと準備しろ」
そう言って泣きぼくろのお兄さんはズカズカと部屋に入って机の横に椅子を持ってきて座った
そして
机の元々あった一つの椅子をチョイチョイと指さす
「さっさと座れ」
・・ピキ
「すいません」
くっそ、なんかむかつくよ!!
私は心の中で呟きながら椅子に座る
それに続いて佐伯さんも泣きぼくろさんとは反対の横に座った
おぉ!まさに両手に花!?
泣きぼくろのお兄さんも黙ってれば、かっこいいのになぁ・・
「今日はお前の学力を測るために全科目のテストをやってもらう。お前は確かまだ2年だよな?」
そう言ってほおづえを付きながら私を見る
狽サんな事考えてる場合じゃない!!
「あ、はい」
「わかった。 佐伯と作った社会のテストだ。やれ」
そう言って私の前に両面印刷のプリントを差し出してきた
私はそれに名前を書いて取りかかる
「ほとんどは1年生の問題とかだから簡単だと思うよ」
佐伯さんが言いながら私の頭を撫でた
「はい。頑張ります!」
Q1『日本の西に位置する大陸を何というか』
あぁ、これくらいならできるぞ!
10分経過・・・
んん〜・・;;;
20分経過・・・
・・・あ・・れ・・?
「あの・・泣きぼくろのお兄さん」
「ぷ」
「アーン?誰の事だテメェ」
「あ、いやまだ名前聞いてなかったので;;」
「そうだよ跡部。名乗らなかった跡部が悪い」
佐伯さんが真剣な口調で言う
でも顔は笑いをこらえていた
「っち。跡部景吾だ。 で、どうした?」
泣きぼくろもとい、跡部さんはプリントをのぞきながら言った
「・・・問題が分かりません」
「「は?」」
私の言葉に綺麗に2人の声はシンクロする
うっ;;
「あ、いや何問かは分かったんですけど・・;;」
こんなの・・習ったっけか・・
と思う物多いし・・;;
(あ、私が覚えてないだけか)
「何問かって、お前、半分行ってねぇじゃねぇか!!」
「・・すみま・・せん;;」
ひーん;;
なんだか申し訳なくなり私は体を縮める
「あー;;ド、ドンマイ海里ちゃん;;ごめんね。難しかったか;;」
佐伯さんはそう言って慰めるように私の背中をさする
顔はやや苦笑いだ
「すいません。。きっとこれ、難しく無いんですよね?私が馬鹿なんですよね・・」
私は俯いて言う
うぅ・・自分が情けない
「うざい」
「煤v
私が言った瞬間に跡部さんが問題を読みながら私に言った
「うじうじすんな!テメーが馬鹿だから俺らが呼ばれたんだよ。 だから最初はこれくらいは・・
あー・・
もう少しできるとは思っていたが、、覚悟してきたつもりだ。」
Σ間、長!!!!
・・・てか、やっぱりもう少し出来ると思ってたんだ;;
「お、跡部優しい♪海里ちゃん、これでも跡部なりに慰めてるんだy「佐伯、うるせー」ごめんごめん」
佐伯さんは軽く跡部さんに謝りながら私にウィンクした
その顔と言葉になんだか笑みがこぼれる
慰めてるつもりって・・なんだか可愛いな・・ 笑
「笑ってんじゃねぇ!」
跡部さんは私の髪を思いっきり掻き乱す
「ちょっ!やめて下さいよ!」
やめてとは言ってるもののなんだか面白くて、私も笑いながら跡部さんにやり返した
そして、その戦いに一段落着いたところで跡部さんは立ち上がり、それにつられるように佐伯さんも立ち上がった
「ふぅ。じゃぁ、佐伯、社会は小学校の物からすべてたたき込むように全員に伝えろ」
「そうだね。わかった。じゃ、海里ちゃん俺達行くね」
そう言って佐伯さんと跡部さんは椅子を戻しながらドアの方へ向かって行く
あれ?
「え、全教科じゃないんですか?」
疑問に思い、聞くと佐伯さんが振り返る
「あぁ、言ってなかったね。教科によって人が変わるんだよ。自分の得意科目を教えた方が良いからってね」
「あ、そうなんですか」
「うん。じゃ、すぐ来ると思うからちょっと待っててね」
パタン
そう言葉を残して2人は出て行ってしまった
全科目違う人なのか・・
ん?あれ、、?
今朝あった人たちの中で1年生いなかった・・!?
まさか、ね・・・
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