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いっしょに帰ろう
ねぇキラ。と淡いピンクの唇が僕の名前を紡ぐ。なに、フレイ。とその唇に僕のを合わせながら聞き返す。ああ甘い。そう思いながら彼女の頬を撫でた。彼女は気持ちよさそうに目を細めた。

「キラ…おかえり…ううん、ただいま、かな」
「そうだね…おかえり、フレイ」

戦争は終わった。近くにはアスランもカガリもいる。艦に行けばラクスと友達がいる。そして何より大事な彼女がいる。しあわせで嬉しくて僕の頬に涙がつたった。フレイはそんな僕の涙を拭い、頑張ったね。と呟いた。そして続けてごめんなさい、と。いいんだフレイもういいんだよ、僕もごめんね。そんな風に僕は彼女を慰め、キツく抱きしめた。また逢えた。守りきれた。それだけで僕の心は満たされていた。

「キラ、守ってくれてありがとう」
「僕も、だよ。君に何度も守られた」
「キラ、あのね」

彼女はキラ、キラと僕の名前を何度も呼ぶ。負けじと僕も彼女の名前を呼んだ。前は叫んでも届かず宇宙に消えた彼女の名前。しあわせだ。なんてガラにもなく感じた。
一度は間違った僕らだから、またやり直せる。失敗したらまたやり直せばいい。守ってあげればいい。抱きしめてあげればいい。愛してあげればいい。


「好きよ、キラ」
「僕もだ、フレイ」


だって僕らは生きている。


いっしょに帰ろう





清也より愛をこめて。
素敵な企画に参加できてすごく楽しかったです^^キラフレは大好きなカップリングなのでこのような企画で書けてすごく満足してます。二作品書かせていただきましたが、初めてあまい二人を書けて良かったです。笑
管理人さま、ここまで読んで下さった貴女さま。ありがとうございました!



20080228



あきゅろす。
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