Colorfulカラフル
キセキさん家の日常3(乙女の悩み)
※征奈さんキャラ崩壊中。
私のお姉ちゃんは、美人で頭も良くて、何でも知っている頼りになる人なんです。
だから、私の悩んでいる事にもきっと相談にのってくれるハズです!!
「…あ、あの征奈ちゃん?」
「んっ?何、テツナ?」
「…えっと、その…そ、そうだんがあるんですけど」
(モジモジしてるテツナ可愛いっ!!!)
「何でも、言ってごらん」
妹にだけ見せる特別な笑顔で、促してみる。
「あのですね。………征奈ちゃん、どうやったら胸って大きくなるんですか!?」
一瞬、空気が固まった。いや私の空気がか……この私を動揺させるなんて、さすが私の妹と言った所か…。
「…急にどうしたんだい?」
動揺してるのを悟らせない様に聞いてみる。
「男の人は…胸の大きい子が…好きだと聞いたので」
「テツナ…まさか好きな奴が出来たのかっ!?」
「えっ?」
テツナの顔はほんのり赤い
(図星か…どこの馬の骨だ!)テツナのクラスの男子に、テツナの心を掴む様な奴がいたか?頭を巡らせる。
可愛い妹に悪い虫がつかない様に、征奈の頭には小学校に通っている男子(小学三年〜六年)のデータと(弱み)を記憶している。
「…征奈ちゃん?顔が怖いです。好きな人というか、よく分からないんですが最近、その人を見ると心がポワポワするんです」
そう言って、ほにゃと笑うテツナ…。
(そんな天使の笑顔でっ!!)
にやけそうになる顔を必死に、取り繕い、
「ごめんね。テツナ、ちょっと思う所があってテツナに怒ったわけではないんだ。で、どんな奴なのかな?」
「……えっと、顔はちょっと怖いですけど、でも優しくてバスケが上手で。あと、お料理も上手です!!」
キラキラとした目で、嬉しそうに喋るテツナ。
(バスケと料理が上手い奴?そんなのいたかな?)
テツナのクラスメイトが浮かんだが、少なくともそんな相手は該当しなかった。
「征奈ちゃん、それで胸ってどうやったら大きくなりますか?」
「えっ?あぁ、そうだったね。あのね、テツナ。テツナはまだ成長期に入ったばかりだから、胸の大きさとか気にしなくても良いと思うよ。まだ小学5年生なんだから」
やんわりと言ってみる。
「でもクラスの〇〇ちゃんや××ちゃんは大きいんです。ちゃんとブラをつけてるんです」
(最近の小学生は…発育が良すぎるっ!!!)
確かに、自分が小学生だった頃も女子は、4年生ぐらいからよくその話題が上がり自分はと言うと、その手の話などくだらないと思って参加すらしなかった。まさか、後悔する日が来るとは……。
現在、中学生になり流石に自分もブラをつけているが、けして大きい部類ではない。
母親の顔が浮かぶが彼女も、余り胸は大きくない。
(遺伝子的に見たら、大きくはならなそうな気はする…)
でも、今からはっきりと言えるものではない。妹の悲しむ顔など見たくはないし……。
「…テツナ。胸が大きい方が男子に好かれるとかの考えは良くない。世の中には色んなタイプがいるからね」
「そうなんですか?でも大輝くんが胸が大きい方が、男の人は喜ぶって…」
(……大輝…後でシメる)
「テツナ?テツナの気になる相手は、外見で判断する様なつまらない奴かい?」
「多分、違うと思います。……そうですね。外見上の事をこだわり過ぎるの良くないですね。ありがとうございました。征奈ちゃん」
そう言って、テツナは私にお辞儀をしてアッサリ部屋から出ていった。テツナは自分の中でちゃんと納得しないと、頑固な所もあるからな、良かった…。
「結局、テツナの気になる奴が分からなかった……まぁ後でゆっくり調べるか、それより…」
取り合えず、脳筋バカの長男が帰ってきたら、ハンコロにしてやろうと征奈は思った。
その夜、奇跡家からは悲惨な叫び声が聞こえたとか何とか…。
(いきなり、何すんだっ!!征っ!!)
(うるさい!その無駄な頭と下半身切りきざんでやるっ!)
(やめろ、ちょ、近づくなっ!!うぁぁぁぁあぁぁ――――!!!)
(((何やったんだ、あの馬鹿兄は)))
(お前らぁぁぁ〜見てないで助けろっ!!!)
(((嫌だしー(っす)(なのだよ))
(死ねっ!!!)
(((触らぬ、征奈(っち)(ちん)に祟りなし)))
合掌している弟3人の姿と不思議そうに眺めている妹の姿があった。
END
久々キセキさん家ですー!キセキさん家は、基本こんなテンションで、やっと長男出ましたが酷い扱い(笑)時間軸は2のしばらく後。
最近の女子は本当に発育良いですな!(姪っ子いるので、本当そんな会話)がネタです。
ではまたー(^w^)
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