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Colorfulカラフル
キセキさん家の日常1
「…………はぁぁぁ…振られたっす……俺のどこがいけなかったのかなぁ〜」


金髪イケメンがぐったりと机に突っ伏している。


「どうした、涼太。珍しいな、お前が女に振られるなんて」

「火神っち……俺、何にも悪い事してないっすのに、なんでか付き合う子には振られるんすよ。やっぱ、モデルって事で軽く見られるんっすかね?」


「お前が何かしたんじゃねぇの?」

イケメンが振られる姿には、特に同情はしない。


「俺、女の子には優しいっすよ!」


そうやって涼太はプリプリ怒っている。そのあとも涼太は愚痴っていたが、俺は無視して授業に専念するフリをした。



部活も終わった帰り道。
涼太は、いつもよりテンションが低かったが

「世〜界でいちば〜ん、おひめ〜さま〜♪」

という何だかマニアックな携帯の着信音が鳴ったとたん、涼太が物凄い早さで携帯に出た事に、俺はビビった。


「どうしたっすか!えっ?分かったっす!少し待ってて欲しいっす!」

「ど、どうした?元カノか?」「そんなんじゃないっすよ!家の可愛い可愛いお姫様からっす!火神っち、ちょっと付き合って欲しいっす!」

「はぁ?……ちょ、なんだよおい!」

そういって、部活後だと言うのに涼太のやつ、もの凄いスピードで走っていく!俺は訳が分からないまま、ついていった…


「火神っち!これ、持って下さいっす!で、レジ並んで!これお金っす!」
「うおっ!?…何だ、これ」


着いた所は、ケーキ屋で涼太からは大量のクッキーやらマフィンやらを渡された。そんな涼太も俺の後ろに並び、店員にイケメンスマイル発動させて、ケーキの注文をしていた。


「おい、何なんだよ!これは」「火神っち、ありがとうっす!このままちょっと、俺ん家まで来て下さいっす。ケーキ崩れると怒られちゃうんで」
「お、おう。………ってそうじゃねえ!説明しろっ!」

「へっ?あ〜さっきの電話は妹からっす。ここの限定ケーキ買ってこいって言われたんで、ついでに敦兄のお菓子も買ってくるように言われたんすよ〜」


そういって、俺が持たされる大量の菓子を指指してきた。


「お前家………何人兄弟だっけ?」
「六人兄弟っす!そのうちの、妹二人が、もう可愛くて可愛くて、たまんないっす。あっ、火神っち惚れちゃダメっすよ!」
デレデレな涼太を見て、(こいつ………シスコンだったのか)と痛感。


「涼太……お前、そんなんだから振られるんじゃねぇの……」「何か言ったっすか?火神っち?」
「何でもねぇ………」


そんなこんなで、涼太家に到着した。

「ただいまっす〜♪」
「遅い!」


陽気に、涼太が玄関を開けたとたん、鋭い声と共に何かが飛んできた。
持ち前の反射神経で、避けた物の正体は…………鋏。って鋏!?

「ダメっすよ〜征奈っち。鋏投げちゃ、怒った顔も可愛いっすけど♪はい、これケーキっす〜」
「遅い!早くしろと言ったはずだけど?………まぁ、中身があってるだけマシか」


鋏を投げた人物は、赤い髪を腰まで伸ばした、美少女だった。




見切り発車のせいか、続きます!本当は1話完結の形にしたかったけどダメですね。キャラの口調とか何か微妙ですいません。

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あきゅろす。
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