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Colorfulカラフル
赤司様誕生日記念小説@(降赤)人生何が起こるやら………
※降旗くん25歳×赤司様17様歳の差幼なじみ設定。
※降旗くん男前。
※赤様キャラ違う



(………えっと、これどういう状況だ?)

「光樹さん…僕はずっと貴方が好きだった。だから…」

何でか知らないが、俺は今年下の幼なじみに、馬乗りにされながら愛の告白?をされている。俺の脳はショート寸前なんですが………ってショートしてる場合じゃない!!


「ちょ、ちょっと待て!征っ!つーか、その鋏何!?すっごい怖いんだけど!!!あと落ち着け!そして俺からどいてくれないか?」


若干瞳孔開き気味な、幼なじみ赤司征十郎に俺は言った。
何でこんな事になった??久々に帰省してきた征が(京都の高校に通っていて寮暮らしだ)家で夕飯食べたいと、言ってきたから飯食べて俺の部屋で、久方ぶりに話していただけなのに…。


「…いやだ…どかない。光樹さんがどこぞの女と一緒になるぐらいなら、僕が全部奪う!!」
(はっ??)

そう言うと征は、俺の唇にキスをしてきた。ちょっと歯が当たって痛い……。


「…せ……いっ…んっ…ちょっ……離せっ!!」

背は俺とそう変わらないけど、一応俺も成人男性の端くれだ。征を何とか引きはがす。良かった、高校からのバスケ趣味でも続けてて!!ちなみに、鋏も取り上げます。

転がった征は、唇が切れていて赤い髪と瞳と相まって、不謹慎にも(キレイ)だと思ってしまった。


「………せぇぇぇ―――――いぃぃぃぃ―――」

「っ!!!」

俺はいつもは滅多に出さない低い声を出して、征の頭に一発ゲンコツを喰らわせた。

「…痛い」
「当たり前だっ!痛くなかったら意味ないだろう?で、どうしてこんな真似したんだ?ちゃんと話聞いてやるから変な行動するな」

征は、頭をさすっていたが、俺をニラみながら

「変な行動じゃないっ!!光樹さんがこんな…こんな見合い写真なんか見せるのが悪い!!!」

「……これのせいなのか?確かに見合い写真だけど俺、見合いする気ないぞ」

「えっ…」

「たまたま、親戚のおばさんが無理矢理押し付けてきた物だし、断るつもりなんだって言おうとしたら、征が馬乗りになってきたんだろう」

そんな事を言えば、珍しく顔が真っ赤になる征。
(レアな物見たな…さてと……)

「………………で、愛の告白?みたいなのも、痛いキスも本気なのか?征」

「……本気だよ。ずっと、ずっと好きだった。バスケ始めたのも光樹さんのプレーを見たから、同じPGになったんだ。接点が増えると思って。僕を普通にいつも扱ってくれるのは、光樹さんだけだから……嬉しかった。だから……だから……」


そう言って征は、透明の雫を零した。
(泣き顔なんてまた、レア中のレアな………)

俺は指でそっと涙を拭ってやった。
征は大きな目をパチクリしていたが

「…光樹…さん、その気もないのに…そんな事しないで…」

またボロッと涙を零した。俺はハァァ――――――――――――――と長いため息を吐き、


「征、お前の気持ちは良く分かった。俺の正直な気持ちは今の所、+−0だ」

「何それ?」

「幼なじみだと思ってた奴に、突然告白されて、頭の中真っ白だ。(しかも、男だし)でも、キスされた時嫌じゃなかった。普通ならありえないだろう?そういう対象に思ったって事。告白なんだが、征が卒業してちゃんと大人になってからもう一度、言ってくれ」


「何でっ!?やっぱり逃げてるだけじゃないか!狡いよ…光樹さん」

またまた、ギンッと睨まれた、この目には多少ビビるけど、まぁ慣れてるからな。


「あのな、逃げてる訳じゃない。今、お前は学生なんだぞ?んで、俺はしがないサラリーマン。おまけに二人共男だ。仮にここで恋人同士になったとして、バレたら、お互いどうすればいい?"俺は未成年をそそのかした変態"になる」


「そんなっ!!………だって好き同士なら…」

「こういう場合、先に大人になってる奴が悪く言われるもんなの。…責任が取れる歳になるまで、俺は征に対して返事は出来ない。頭の良い征なら分かるだろう」
(…征の気持ちは嬉しいけど、社会ってのは意外に冷たいんだ。それにお前には、もっと周りの世界も見てもらいたい)


昔から、余り子供らしくない奴で、勉強も運動もそつなくこなす。そんな征に周りは、期待や嫉妬などさまざまな思惑をぶつけていた。隣の家のよしみで最初は何となく面倒を見ていたけど、偉そうな態度もありえない行動や言葉も全部、本当の自分を見て貰いたいという気持ちの裏返しだと気づいたのはいつだったか。それからは普通に接した。悪い事をすれば、叱ったしバスケで一緒に遊んだりと過ごしてきた。
そんな俺に、征も懐いてくれて弟の様な感覚だったんだけど、まさか恋愛感情を持たれているとは……。


「……分かった。じゃあ責任が取れる様になったら、光樹さんに改めて告白するよ。それまで、光樹さん彼女とかつくったら…………どうなるか分かるよね」

怪しい気配を漂わせて、征がニッコリ笑ってきた。
(………ったく物騒なオーラ出すなぁ〜)

「俺をハラハラさせるのは、お前だけだよ、征」

綺麗な赤い髪をワザと乱暴に撫でてやった。怖いオーラは消えて、耳まで真っ赤にしてる征の顔があった。




数年後……。俺は立派な青年になった彼から、告白を受ける事になるのはまた別の話だ。



終。


うーん、降赤か?って疑問が残りますが、降赤だと言いきります!誕生日記念なのに、全然誕生日ネタではない(笑)
幼なじみ設定に、萌えまして名前呼びナチュラル( ̄∀ ̄)いいよねっ!と一人でフィーバー。では、また〜

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