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じじ孫娘っ!
じじ孫娘っ4
(…………俺、生きてる?)
滑り込んだせいか、身体中痛いし、突っ込んだ所が植え込みで運が良かった。
コンクリートなら、死んでたかもしれない。
ミャーと、か細い声が聞こえる。
「…良かった…」

綱吉は、身体を何とか起こした。バタンッとドアの音がして、車からは二人の男性が出て来た。………が、二人共黒のスーツを着ていて、なんだか普通ではない。よく見れば高級車っぽい。
(……どうしよ……黒尽くしだし、もしかしてヤクザ?……………俺、俺殺されちゃうっ!)体格の良い、リーゼント頭の男が、近付いてきた。どうしよう、絶対ヤクザさんだ(ToT)
「おい………大丈…」
「ごめんなさいっ!急に車の前に飛び出して、そりゃ驚くだろうし怒ってるとは思うんですけど小猫がひかれるかと、思ったら勝手に身体が動いちゃって………俺に出来る事なら何でもするので東京湾には沈めないでくださいぃぃぃ〜(;_;)」
一気に、言ったが怖くて涙が勝手に出て来た。
こうなると中々、止まらない。昔から、泣き虫なので一旦涙が出ると無理なのだ。
リーゼントの男は、急に泣き出した自分に驚いたのか、怒鳴ったりなどはしてこなかった。
自分の目線まで、しゃがみ込み
「分かったから、泣くのを止めなさい。…それより、怪我を色々しているんじゃないか?立てるか?」
「うっ…えぅ…ひっく、あっあの、東…京湾には?」
優しい声だったから、少しは大丈夫かもと思ったけれど、やっぱり心配だったから、聞いてみた。
「沈めたりはしない…。そうですよね?恭さん」
「どうしてもって言うなら、沈めてもいいけど?」
リーゼント男が後ろを、振り返って聞いた男からは、とんでもないセリフが聞こえた。

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