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じじ孫娘っ!
じじ孫娘っ20
※注意・会話分多し




何とか遅刻しない時間に、起床出来、綱吉は1階に下がっていった。


「おはよう〜綱ちゃん」

「おはよう、母さん…あれ?おじいちゃんは?」


テーブルには、食事の支度がされているが自分と母の分のみである。


「それがね、お父義さん。具合が悪いみたいで食欲がないんですって、軽い風邪かもしれないわ」

「えぇっ!?おじいちゃん、大丈夫なの?」


綱吉が物心ついた頃から、病気などしている姿など見たことがないぐらい元気な祖父が、食欲がないだけとはいえ、心配だ。

「お熱はないみたい、でも体が怠くてご飯食べられないみたいなの」


「そうなんだ。あっ、誰か側にいないとだよね…」

「そうなのよ、私も数時間出掛けなきゃいけない用事があってね。綱ちゃんも今日は、雲雀さんと約束してるでしょう?困ったわねぇ〜」


数時間とはいえ、祖父を一人この家に置いておくわけにもいかないだろう…。


「母さんって、何時に出るの?」

「そうね、9時から13時までかしら?」

「そっか…俺も10時半から12時ぐらいはかかるんだよね」


二人はチラッと時計を見る。
現在8時。

「……俺、今日無理ですって言って電話してくる!あっその前に先、骸に電話しなきゃ」

「綱ちゃん、いいの?何で骸ちゃん??」

「なんか骸も一緒に行きたいって言ってたから、ごめん母さん。俺、部屋で電話してくる」


自分の部屋に行き、ベッドに放っておいた携帯を取る。


『………もしもし、骸?うん俺だけど、おはよう。あのさ、今日いけなくなったんだ』


『おはようございます、綱吉くん。どうしました?えっ、何があったんですか?』


『実は、おじいちゃんが少し具合悪くて、俺も母さんも用事あって側についててあげれないっって事になって、でも心配だから今日は断りの電話入れようと思って、先に骸に電話した』


『……………、そうですか。奈々さんも都合が悪いんですね』

『うん、ごめんな骸』


『いいえ、綱吉くん。誰かが側に入ればいいんですよね?でしたら、家のヒマしてる爺に見てもらえば良いですよ。喜んで面倒見るハズです。そうしましょう!!』


『はぁぁ?何言ってんだお前っ????風邪かもしれないんだぞ!万が一スペードさんにうつったらどうすんだ!』


『きっと、小躍りして喜びますね』

『…………………』

はっきりと否定する事が残念ながら出来なかった;;


『決まりましたね!!奈々さんにそう言って下さい。じゃあ、10時半で!』

『ちょ、ちょ、ちょ待てぇーいっ!!!いや、やっぱりダメだろ?!』


『もぅ、何ですか!分かりました。では私が見てますよ、それなら良いでしょう?』

『へっ?お前が……まあ、それなら』


『では私が10時半にそっち行きますから〜それにドタキャンなどしたら、雲雀恭弥の"報復"が怖いと思いますが?』


『えっ?ちょ、骸っ!??』

ツーツーと空しいダイヤル音が聞こえるのみだった。

(あいつ、とんでもない事言って切りやがったぁぁー!)


とりあえず、俺は携帯を置いて、リビングに戻った。


「という訳で、母さん。骸が来てくれるって言うんだけど…」
「あら〜骸ちゃんたら、親切ね!今回はお言葉に甘えましょうか?」


骸の事をとても信頼している母さんなので、まぁ予想通りと言った答えか…。
まぁ、クロームの看病をしたりと慣れてるから、骸に見てもらえるのは安心だなぁ〜と俺も思う。


「あら、もうこんな時間。準備しないとだから、綱ちゃんはゆっくり朝ご飯食べてね」

「えっ?もうそんな時間っ?」
時計を見れば8時20分。確かに、母さんは出かける準備をしないとだ。

「母さんは心配しないで出かけて!!俺もご飯食べたら、おじいちゃんの様子見てくるからさ」
「もしかしたら、寝てらっしゃるかもしれないわ〜」
「うん、静かにするよ」


9時になり母さんは、出かけて行った。俺も、食事を終え食器を片付けてから、1階の和室の襖をそっと開ける。

本当に、横になっている……。(おじいちゃん、どうしちゃったんだろう…)


小さな声で、とりあえず読んでみる。


「おじいちゃん、起きてる?」

すると、布団がモゾッと動き、薄い金に近い頭がヒョコッと出て来た。


「綱吉か…」
「おじいちゃん、具合どう?熱はないって母さん言ってたけど寒いの?布団かけて…」


少し涼しくなったとは言え、昼間はまだ残暑が厳しい。それなのに祖父は、布団を頭までかぶっていた。


「いや…そんなに大した事はないが、少しだけだるくてな……迷惑をかけるな、綱吉…」


「そんな事ないよっ!!…何か食べれそう?朝食まだでしょう、俺何か作るよ?」


「綱吉…お前は本当に良い子だな。お粥なら何とか…」

「分かった。ちょっと待っててね」


そうして綱吉はキッチンに行きお粥の支度を始めた。

(う〜ん、やっぱりおじいちゃん元気がないや…どうしたんだろう。昨日あんなに元気だったのに…?)


梅がゆを作り、祖父の部屋に行く。


「おじいちゃん〜?出来たよ。食べられそう?」

ゆっくりとした動作だったが、ジョットは起き出してきた。どうやら、自分で起きる元気は、ある様だ。


「美味しそうだな」
「無理しないで、食べられるだけで良いから…」

綱吉は一緒に持ってきた、お茶を湯呑みにつぐ。熱はないみたいだが、水分もマメに取ってもらおう。


ジョットは、噛み締める様に食事をしている。食べられる元気があって、一応安心だ。


「おじいちゃん、大丈夫?」

「美味しいぞ、綱吉。そういえば奈々さんは出かけたのか?」

「ありがとう、おじいちゃん。うん、母さんは出掛けたよ。大丈夫、おじいちゃんを一人にはしないから」


「…っ綱吉っ!!本当にお前は…可愛い儂の天使だっ!」


おじいちゃんは目をウルウルさせながら、言っている。………熱出て来たのかなぁー?


「おじいちゃん、大袈裟な…。ほら興奮すると良くないよ。お茶のんで、休んで」

「うむ…」

俺はキッチンに戻り、時計を見るともう10時だった。


(俺も準備しなきゃなぁ〜おじいちゃん、ご飯食べれたから良かった。帰ってきてからで、ご飯で良いよね?さっき食べたんだし)


簡単に支度を整え、綱吉がそろそろかな?と思った時、ピンポーン!とチャイムが軽やかに鳴った。




たいっへん、お待たせしましたぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!スライディング土下座の勢いです!しかし、まだ雲雀さん所にたどり着いてないときたもんだ。(………おいおい)と皆さんからツッコミもらいそうですね(笑)


懺悔という(言い訳)を書くと長くなっちゃうのでそれはまた別の場所で!

ではまたー”(ノ><)ノ

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あきゅろす。
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