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じじ孫娘っ!
じじ孫娘っ15
新学期が始まり、奇妙な夏休みの事も、うっすら忘れかけていた頃。

放課後、数人のクラスメイト(主に女子)が担任の山本先生を囲んでいた。綱吉は京子ちゃんと帰ろうとしていたが、囲んでいた女子の中に花がいた為、呼び止められたのだ。



「ツナ、京子!こっちきてみなよ〜おもしろいもん見れるから」

「「おもしろいもの?」」
(何だろう……?)


京子ちゃんと二人、輪の中に入っていく。

「花…?何、おもしろいものって」
「これ、これ!山本先生が並高卒業した時の卒アル持ってきたんだよ」

「そんな、おもしろいものかー?お前達に持ってきてくれって言われて、持ってきたが、何か恥ずかしいのなー」


どれどれと思い、アルバムを覗くと若い山本先生が写っていた。野球のユニホーム姿や、同級生達とワイワイやっている姿。ちょっぴり子供っぽい先生の姿を見るのは意外に楽しい。
ペラペラとアルバムをめくっていると、一枚の写真に気になる人物が写っていた。


(…ちょっと髪型が違うけど…これって…)
「あの…先生。この人って」


俺は、写真に小さく写っている人物を指さした。


「んっ?……あぁなんだ。雲雀恭弥って奴だけど、知ってるか並盛で一番でかい家に住んでる…」
「…知ってます;;;」

「そうか!雲雀はさ、俺と同級なんだよ。クラスは違ったけどな、風紀委員のくせに番長もやっててさぁ〜俺はけっこう遅刻が多かったから、よく追いかけられたのな〜」
先生はカラカラと笑いながら、説明してくれた。

あの雲雀さんに、追いかけられて笑えるなんて、先生大物だ。俺が感心していると、


「ねぇー先生、この人すんごい美形じゃない?!今、先生と同じ歳って事は25?今、何してるの」

大人な男性が好きな花が、興味津々で聞いてきた。

「そうだなぁ〜俺も詳しくは知らないが、何か海外で仕事してるらしいぞ?」

「えぇーそれ、超良いっ!会ってみたい〜先生メアド知らないの?」

「う〜ん、雲雀は……顔も良いし強いけどなぁ、自分にも他人にも厳しい奴だから後、人と群れるのが大嫌いだから、俺的にはオススメしないのなー」

(…花…俺もオススメしない。確かにかっこ良いけど!!)


写真の中の雲雀は、髪が少し長く、制服はブレザーのハズなのだが何故か黒の学ランを着ていた。顔はやはり少し幼いが、目つきは鋭い。


写真もたまたま、偶然に写った様で、その他には写っていなかった。

(……学ラン…あの夢の中でも学ラン着てる人が出てきたっけ……)

自分の歳を考えると、助けてくれた人は、山本先生や雲雀さんと同じ歳ぐらいだと言える。


(……せめてイタリアじゃあなければなぁ〜見つける事も出来たかも知れないのに……)

そんな事を綱吉が考えていると

「お前ら〜もう良いか?先生この後、野球部の方行かなきゃならないんだ。悪いのな」

「えぇ〜もっと見たかったのに〜」
女子の何名かは、文句を言っていたが先生はアルバムを閉じて、教室を出ていってしまった。

「あ〜あ、つまんなーい。じゃあ、帰ろっか!京子、ツナ」
「うん、そうしよっか」
「そうだね」
そうして、俺達は教室を後にした。




短めですが、余りおまたせせずに、更新出来たと思います!
自分のは嫌ですが、他人の卒アルって面白いですよね。
ちなみに、雲雀さんは写真とか嫌いだと思います(笑)
女子高生の会話ってこんなんかなー?と遠い記憶を引っ張りだして見ました。

今度の更新も余りお待たせせずに、出来ると思います。
では、また〜( ̄∀ ̄)


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あきゅろす。
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