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じじ孫娘っ!
じじ孫娘っ13
雲雀家から、帰った綱吉は何もする気になれず、部屋でベッドに横になっていた。

(母さんは、買い物かぁ…おじいちゃんはシモンさんの所かな)

緊張の糸が、切れてしまったみたいで、ひどく疲れてしまった。クーラーをたいて、麦茶を飲んだだけで、昼食は食べていない。なんだか、すでにお腹いっぱいなのだ。


(ちゃんと、味見したし………大丈夫だよね。………雲雀さん食べてくれたかな……それにしても疲れた;;;;)


ムワンとした熱気が篭っていた部屋も、大分涼しくなった様で、そのせいもあって綱吉の瞼は、重くなっていった。





――――――おかぁーさん――――うっ…ひっく…お、じぃーちゃぁんっ…


あぁ…またあの夢だ。…でもなんか違う……………そっか、テレビとか見てるみたいなんだ。いつもは、あの泣いてる自分に戻ってるもんな………。


駆け寄って行きたいのに、足が動かない。知らない場所で迷子になって、不安と恐怖で泣いてる自分………大丈夫。ちゃんと母さん達の所に行けるよって、言ってあげたいのに、声も出す事が出来ない。

泣いてるいる自分の後ろに、一人の人物が表れた。
あれは…………俺を助けてくれた人?顔は黒髪に隠れて分からない。黒い学ランで中学生ぐらいだ。
待って!顔が見たい!お礼が言いたいです!
追い掛けたいのに、足はピクリとも動かない。




「………し、綱……綱吉!」
「…………………ふぇ…お、じいちゃん……?」

綱吉の視界に映ったのは、少し心配そうな顔をした、祖父の姿だった。

「どうした?何かうなされていたみたいだったぞ」
「……………あっ、大丈夫。夢見てただけだから…」


綱吉はノソリとベッドから、起き上がると祖父を安心させる様に笑顔を作った。

「そんな心配しないで、おじいちゃん。母さんは帰ってきたの?」
「あぁ、奈々さんは帰ってきたぞ。ゼリーを買ってきたから皆で食べないか?」

どれくらい寝ていたのだろう。日が傾いているから相当だ。言われるとお腹がタイミング良く鳴った。

「///………うん、お腹空いちゃった。すぐ、行くからおじいちゃん先に行ってて」
「早く来るんだぞ。私が淋しいからな!」
(大袈裟な;;;………あぁ、いつもと違う夢で…顔見たかったな……俺、何で思い出せないんだろう)


心がモヤモヤしつつも、綱吉は部屋を出て、階段を降りていった。





今回も雲雀さんが出なくて、すみません!
綱吉を起こすのを、骸にしようかジョットにしようか迷いました。ジョットじいちゃんの出番が以外に少ないので今回はじいちゃんに(笑)

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あきゅろす。
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