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じじ孫娘っ!
じじ孫娘っ9
「な、何か…お礼させて、下さいっっ!悪かったの俺なのに…して、もらってばっかなの…嫌なんです!俺に、で、できる事なら、何でもします!」


怖い人と離れられるのに、でもこのまま世話になりっぱなしは嫌だった。

「沢田さん…お気持ちだけで……」
「何が出来るの?見た所、運動神経もよさ気じゃないし、容姿も普通。頭も悪そうだよね」

雲雀さんの、容赦ない暴言が次々と飛び出してくる。
(しかも、全部当たってるー!)

「ツナは料理が得意だぞ」
「料理?」
「あぁ、ツナのママンがとても料理上手でな。ツナも中々のもんだ」
「…あ、あの、こんな感じなんですけど…」

綱吉は鞄から、お弁当を出した。今日のは、昨日の晩ご飯の残りを入れたので自分で作ったものだった。

「ちょっと、端に寄ってますけど;;;味は大丈夫です。」

雲雀は、怪しみながらも(ハンバーグ)を口に入れた。

(すっごい、緊張する;;;;)

食べ終わった雲雀は、綱吉を見つめると

「人間、一つぐらい特技があるもんだね……………怪我が治り次第、僕の所に連絡しなよ。行くよ、哲」

そう言って、さっさと車の方に行ってしまった。

「あっ、ちょ、ちょっと恭さんっ!沢田さんっ、これを渡しておきます!では!」

びっくりして固まっていた俺に、草壁さんは一枚の紙を渡し、慌てて雲雀さんの後を追いかけていった。
渡された紙は、雲雀さんの名刺らしく、連絡先も載っていた。
「やったな、ツナ。雲雀の舌を満足させるなんて」
「えっ!あの、合格って事?」「じゃなきゃ、草壁が名刺渡さねぇだろ。早く、怪我治して恩返ししないとな♪」
「…………リボーン、楽しんでるだろ……」
「そんなことないぞ」
(嘘つけっ!)

勢いで言ってしまった事が、何だか変な事態になってしまった……………とがっくりしていると


「綱吉っ!綱吉っ!つ―な―よ―し―どこだぁ〜!!」
「すみませんが、騒がないでいただけますか!」

よく知る声と、看護師さんの声がした。

「相変わらずだな、家康のやつは」
「おじいちゃんったら…もう!おじいちゃん!大声出さないで、恥ずかしいよっ!他の人にも迷惑でしょ!」

「おぉ!綱吉っ!大丈夫かっ?こんなに包帯だらけになって…顔まで絆創膏がっ……どこの馬の骨がお前をそんな目に!膨大な慰謝料を請求してやるから、安心しろ!綱吉っ!」
「Σおじいちゃん、何言ってるの!これは、俺が悪いの!軽い捻挫だけで、その他の包帯はリボーンが大袈裟に巻いただけ」「むっ、何だ。いたのか、リボーン」
「眼中になかったのかよ。相変わらずの孫バカだな」
「孫を愛して何が悪い。貴様こそ、ちゃんと綱吉の手当はしたんだろうな」
「見りゃ、分かるだろ。綺麗に包帯巻いてあるだろうがっ!」「二人とも、いい加減にして!うるさいよ。おじいちゃん、もぅ帰るだけだから、行こう。リボーンもサボってないで仕事しなよ。後…ありがとう」


二人は動きをとめ、

「あぁ、すまん。綱吉、荷物を持とう」
「…礼なんか、いらねぇよ。それより、約束忘れんなよ!」
「さぁ?どうだろうね」


こうして、リボーンと別れ俺はおじいちゃんと家路についたのだった。まだ、お昼になったばかりなのに、一日の体力を全部使い果たした気がするのは、気のせいだろうか…………

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あきゅろす。
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