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じじ孫娘っ!
プロローグ
(あれ?皆は)

お母さーん、お父さーんおじいちゃーん!!

懸命に声を張り上げて、呼ぶがつい先程までいた、両親と祖父の姿はどこにもいない。

ざわめく、街の人々は自分の事などに関心はなく、ともすれば身体がぶつかってしまう始末。

(どうしよう……俺、迷子)自覚したとたん、急に不安が襲ってきた。まして、ここは日本ではない、異国の国。


(誰も、助けてくれない)


……うっ…ひっ、うぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!
おかーさぁぁん!おじぃーちゃぁぁあん!………だれかぁぁーたすけてぇよぅ〜………うっ……


涙がぽろぽろと頬を転がる。やはり、誰も答えてくれない。来て…くれない。


不意に、自分の頭に微かな重みが加わったのが分かった。
そして……

「何、君、迷子?」

(Σ!!!)

「しょうがないね……」



ぴぴぴぴ! ぴぴぴぴ!


ぼんやりと目を開けるとそこは見慣れた自分の部屋の天井。


「また、あの夢か……」


眠い目を擦りながら、綱吉はベットから起きたのだった。





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