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小説
ベテラン (※詩みたいな感じです)
ありがとう

いずれ もう 消える身だと分かっていて
それでもすがりつきたくて
ただ この場所でずっと戦っていたいから
ちょっと鬱陶しいかもしれないけど
もう少しだけ その優しさに 甘えさせて
図々しいくらいの この思いが
それが自分を保つ ただひとつの方法で

ああ
涙が止まらないよ
分かっていたのに それでも
やさしい仲間たちの この目も その声も
意地悪も もう
どうにもできないんだなあ

さよなら
それしか言えないけれど
新しいスタートだと思えば
随分楽なのだろうけど でも
それでもまだ 戦っていたいんだ
辛いと 苦しいと 分かってるはずなのに


歓声がため息に 変わるとき
くやしいけど遠い タイムリー
何も言い返すことはできず ぽつり
罵声を浴びて 引き返す

快音
笑顔で拳を高く上げて
ダイヤモンドを駆け抜ける 君を
最大級の むさくるしいくらいの
笑顔で迎えるのが おれの役目

涙なんか 忘れるくらい
自分の身でさえ 忘れるくらい
皆の活躍が ただ うれしくて

前へ 前へ 進みたくても
どうにも こうにも 道はもう
ぼんやりと
塞がっているわけじゃないけど
外れたらどうなるんだろう

当たり前の風景も もう終わりかな
だって もう今 何歳なんよ
それでもあがいても いいですか
分かっていても 戦っていたい

最後の 最後で
しぼり出したような タイムリー

最初から これができてたらなあ
それでも またいちからでも 始めましょうか



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