それはいつだって変わらない黒歴史!1(来神組) ★パロディ。来神組三人のコスプレとも言う。 「はい、先生」 「………」 「どうして俺は懐かしい学ランなんか着て懐かしい来神高校にいるんですか。てゆーか、俺学校違うのに。新羅とかブレザーじゃん。なんでここに居るかな。」 「…新羅」 「はいはーい、僕が説明してあげよう。まあ、ぶっちゃけた話、ただのパロディさ。ほら、よく漫画とかであるじゃない、パラレルワールド。それが僕たちに当て嵌まっただけさ。ああ、セルティの制服姿が見たいよ!」 うわ、始まった。 こうなったら、新羅ウザいからなあ。 シズちゃんもタバコ吸いながら舌打ちするしさあ。 というか、久しぶりに見たけど、やっぱり似合わないね、そのブレザー。 あ。 「ねえ、シズちゃん」 「あ?」 「どうせなら、シズちゃんも学ラン着なよ。」 「は?」 「ヤンキーってやっぱり学ランが似合うよね、金髪だからかな?」 「おい、臨也…」 「あ、ほら丁度いいところに学ランがあるじゃない、やっぱり着ろって事じゃないの?」 いや、聞けよ。 しかもそれ今さっき新羅が置いたよな? 白々しいぞ、手前……。 「新羅、これ採寸どうしたの?」 「え?そりゃ勿論計ったさ。いやー、意外にバレないものだねえ、静雄ったら全然気付かないからさ、柄にもなく心配しちゃったよ。でも杞憂だったね。」 「は、ちょ、今何つった」 「へえ。言ってくれたら俺がしたのに。」 「嫌だね、嫉妬かい?お門違いさ。僕はセルティにしか興味がないし、採寸なんて見た目で計ったに決まってるじゃないか。仮にも医者だからね、身体の造りは知ってるつもりさ。それに、学ランなんてサイズがあってないようなものじゃないか」 「おい」 「ふうん。でもね、新羅。俺は別に嫉妬なんかしてないさ。ただ、俺がまだやってないことをやるのはやめてよ」 なんかさっきからシズちゃんが言ってるけど、気にしない。 そのうち血管切れるんじゃないかってくらいに、暴れるから。 ………最後は血管切れて出血多量死とか、ダサいよね。 「あー、」 ガシガシ、と頭を掻きながらシズちゃんが唸る。 どうしたんだろ。 「怠ィ。新羅、帰るから。じゃ。」 「ちょっとちょっと、待ちなよ新羅。まだ始まって間もないんだから」 「知るか、勝手にやってろ」 「そうもいかないんだよ、これだから単細胞はぁだだだ!いはいよ!いはい!」 「このままその鼻ごと千切ってやろうか、ああ?」 「いやはな、ほんなほほより、はやふはなひをふふめはいほ」 「………話進めるったって、どうすんだ」 「ほりはえふ、はなひへほ」 パッと離すシズちゃんを見ながら俺は欠伸をする。 よく新羅の言葉がわかるよなあ。 あれ発音になってないでしょ。 ある意味ソンケー。 「あー、痛かった。君、力が強いんだから手加減しないと、臨也みたいに頑丈じゃない僕の鼻なんてすぐ無くなってしまうよ」 「そしたらセルティが看病してくれるだろーよ」 あ。 それ厭味? 駄目だよ、追い詰めなきゃ。 じゃないと、 「セルティ、が……?」 ほら、ね。 「それなら是非ともナースで看病してほしいね、叶うなら真っ白なナース服ね。ああ、セルティの美しさを更に引き立てるナース服!いいね、いっそ作ってしまおう、そうしよう。」 「新羅くん、ウザいよー」 「臨也に言われたらオシマイだな、新羅」 「ホントだよね、臨也なんて人間に哲学並べるだけだから、うざや、とか言われぁだ!!」 「五月蝿いな、余計なお世話」 何、皆そう思ってた訳? 超心外。 ………控えようかな。 「大体、パロディになった理由がわからねえ」 「あ、同感。嫌だな、シズちゃんと同じ意見とか」 「(無視)………新羅、これは俺らだけなってんのか?」 「え、シカト?うーわー」 「そうだねえ、否、多分全体がなってるハズさ」 「………そうか、手前の仕業か。そうか、そうか」 「嫌だな、静雄。決め付けはよくないよ」 うん、シズちゃんに賛同。 大体俺でさえ現状把握してないのに、新羅が何でパラレルワールドとか知ってるのさ。 墓穴掘った、ね。 「シズちゃん、新羅が犯人で間違いないよ。用意周到も、駄目だね、新羅」 「うーわー、臨也まで言うんだ?」 「実験大好きに新羅くんだからね」 「否定はしないさ、だけど、今回は僕じゃないんだけどね」 「ふうん」 ああ、別にどうでもいいけどね。 来神高校なんて、今の来良学園とまた違うからねえ。 楽しもうかな。 「さて、シズちゃん」 「あ?」 新羅の首元を掴みながら、猫の持ち方をしているシズちゃんに呼び掛ける。 それ首絞まってるよ。 ニッコリと笑いかけた。 「ねえ、懐かしい遊びをしようか」 「…………」 「それって、今と何ら変わりないよね…!」 新羅、一言余計だよ。 そう、伊達に長く付き合ってる訳じゃないからね。 でもさ、俺より新羅の方が静雄を知ってるとか、無いんだけど。 「新羅、死んでみようか」 「わあわあ、セルティ助けてー!」 「残念、セルティはここにはいないから」 「静雄も!首絞まってるから早く離してくれないか!」 パッと離したシズちゃんは興味がなさそうに、タバコを踏み消した。 あ、いけないんだー。 でも携帯灰皿持ってる方がビックリだよね。 「さあ、始めようよ、シズちゃん」 高校からの、殺し愛をさ! 100303 来神組の妄想 早く原作読まないと、新羅の口調がわからない。 [*前へ][次へ#] |