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novel
2


ダンボールを一通り物色した私はいまだにドヨーンとした雰囲気のカイトに声をかける



「カイト、明日出かけようか?」
「…どこへ、ですか?」



あらあら、なんか拗ねちゃってる
年齢設定は私より上なはずだけど
まぁカイトらしくていいか



「近所の自治会で小さなお祭りやるらしいから
せっかく浴衣あるんだし、行こ?」
「マスターのは…?」
「ん?」
「マスターも浴衣じゃないと行きません」



予想外の条件に私は固まった

浴衣か…友達と行くようにと考えて実家から持ってきた気もしないでもない



「たぶん……ある」
「なら行きます!!!」



いきなり元気になったようだ
お祭りで何食べましょうか?とか無邪気に聞いてきて
ガキか!?とツッコミたいとこだけど…



やっぱり笑ってた方がカイトらしい






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