雷雨
私達は15号へ急いだ。ジッポの火が小さくなっていたからだ。
またしてもその時
"チーン..."
!!!!!!!!
エレベーター?
ってかここ電気通ってないはず。
...
...
気のせい気のせい。
と4人は自身に言いきかせ足を早める。
ようやく15号の部屋までたどり着き、ベランダの窓をくぐった。
さらに悪い事は続く。
突然雷がなり、凄い雨が降りはじめた。
まるで "帰さない..."と言われているような。
凄い雷雨の中、4人は慌てて車に戻った。
後から聞いた話しだが、100棟という団地は住人が、何者かに操られているかのように次から次へと螺旋階段を昇り、屋上から飛び降り自殺をするいわくつきの棟だったらしい。
確かに螺旋階段も途中から切られていた。
そこでさまよい続ける死者達が、家へ帰るためエレベーターを使っていたという。
何度も取り壊しをしようと試みたが、その度よくない事が起き取り壊せず残っていたそうだ。
今は取り壊され空き地になっているが、取り壊しの際に何も起こらなかった事を願う。
終
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