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宝珠遊戯



「時々無性〜に……無理矢理オレを見せたくなるんだよねぇ?」


手首を掴んでる俺の手なんかまるで無いかのように脇腹からやけにゆっくりゼンの手が滑る。


組手で火照った躯には少し冷たい手の平と、わざとだろうけど時々引っ掛かるように感じる爪の先に、俺の肌が勝手にゾクリと粟立つ。


――…いやいやいや!!


此処は訓練所だろ!


つかそれ以前に神殿!!



「ゼン…!ここは……ッ…」


「神殿の訓練所だって?目が云ってる」


クッと低くゼンの笑い声が響く。


……何でそんなに愉しそうなんだ。


「怜斗の為にある神殿だぜ?何に遠慮する必要があんの?」


「……そ、そうかもしれないけど……神騎士とか訓練生とか……」


「怜斗結界張ってるよねぇ?」


………ぅ………


言い訳がましい制止(なのは自分で解ってる)をことごとく打ち消されて次を考えているうちに、自由に動いていたゼンの指先が胸の突起を掠めた。


「……ッ…ちょっ…」


「結構ソノ気?こんなに主張しちゃってさ」



何故か。


何故か固く立っちまった突起を爪の先で弾かれ、ジンとした痺れみたいなのが背筋を上がって来て……



ゼンの言葉を否定したくて首を振りながら、零れてしまいそうな声を耐えようと唇を噛む。


「クス――…声我慢すんの?……怜斗が我慢出来なくなる瞬間…スキなんだよね〜」


「はぁ!?……待っ…ッ!!」



グリッと突起を押し潰す指の動きに気を取られてる間に、服の上からモノを握られる。


既に半勃ちしてんのがどうしてなのかは俺には解んねぇよ?


唯、ゼンの手が確実に気持ち良いのと……

真っ直ぐ俺に向けられた黄色い目がゾクゾクする。


「ゼン……っ……俺…何か…変だ……」


「そ?フツーでしょ。オレと離れてる間……1人でヌいた?」


な、何でそーゆー事をサラっと聞くんだよ!?


…………


正直それどころじゃなかったってば。


健全な高校生男子としては駄目だと思いますよ?


だけどさ…!!




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