君と私を繋ぐ炎
標的01
*杏菜side*
─ザッ…
「此処が………あの並盛中…」
そして、
「ボンゴレ十代目とその守護者達が通う学校…。」
─ヒュッ!
「!?(ヒョイ」
今のは何?
避けちゃったけどさ…。
「へぇ…今のを避けられるなんて…君、何者?」
今更無駄だとは思うけど、一般人を装っておこう。
うん←
「今日から並盛中に通うことになった神音杏菜です。一応言いますけど、さっきのはまぐれですからね?」
「嘘は良いから。」
即答だった。
此処まで綺麗に言い切られるとある意味尊敬するわ。
さて、これからどーするものか…。
「…………流石、雲のボンゴレリングを継承されただけありますね…。」
後は…私だけ、か…。
継承されていないのは私だけ…。
「君、何でそれを……」
「君じゃない。神音杏菜だ。」
「………杏菜、何故リングのことを知ってる?」
私に話し掛けてきたのは
雲雀恭弥…ではなく、
黄色いおしゃぶりを首元に付け、黒いスーツを着た赤ん坊………
私は直感で「リボーンだな」と思った。
「………さぁ?何でだろうね?」
─チャキッ…
何故か私の額にはリボーンのパートナー的存在のカメレオンのレオンが銃に形態変化したモノが当てられていた。
「死にたくなければ答えろ」
嫌に決まってるだろ。
後々教えた方が面白いじゃん←
「………そんな軟弱なモノで私が倒される…とでも?」
「試してみるか?」
大方あの中身は死ぬ気弾だろ…。
「望むところ」
「ねぇ、赤ん坊…僕も混ぜてよ?」
「済まないヒバリ…また日を改めてはくれないか?」
「良いよ。その代わり……杏菜だっけ?今度相手してね」
そう言って雲雀恭弥は何処かへ行った。
「じゃ、始めようか?」
「折角だから屋上にしようぜ?」
リボーンが屋上にしようと提案してきた。
別に断る理由なんて無いから
「良いよ。」
*屋上*
「今度こそ始めようか」
「あぁ、お前は動かなくて良い。」
どうせ死ぬ気弾を撃たれるなら6色全てを出してやるか…。
「ふーん。ま、良いよ。撃たれてやるよ。」
(コイツの右目は全てを見透かしているようだ…。)
「随分と余裕じゃねぇか」
リボーンは静かに引き金を引く
─バンッ…!
撃たれた。
不思議と炎が全身を駆け巡るような感覚に襲われる。
─ボウッ
私から6色の炎が出た。
「6色の炎…!?杏菜、お前は何者だ!?」
私の左目は紫と藍色の混ざったような色の炎が灯っている。
額には夜空をイメージさせるような色の炎
右手には透き通るような青い炎
左手には群れを許さないようなバイオレットカラーの炎
背中には左右違う色で出来た炎の翼
右側が血のように赤い炎
左側が漆黒に染まる黒い炎
全部を同時に出すのは疲れるなぁ…。
「……何者だろうね?前世…イヤ、ずっと………闇をさ迷い続けた。同じ輪廻を繰り返した。」
*杏菜side end*
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