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ド短編 小間切れ集
やらみそ様 異世界に行く ,未完

あらすじ。やらずに三十路。彼氏いない歴=年齢なお嬢が異世界トリップしちゃいました!
チートやっほい逆ハー作ってやんよと喜び勇んでいたら、やらみそ続行でした。まじか





 世界樹に支えられた世界で、人はその恩恵を受けるためにかつて贄をささげた。
そしてその子孫たる彼らにはその証として、今も称号がその身に与えられ続けている。


プルタブを押しやって、プシュっと気の抜けた音を立てた缶ビールを一気にあおる。

「ぷはぁんんま!」

半分ほど開けてから、コンビニのビニール袋からチーズ鱈を引っ張り出して、口に運ぶ。
仕事終わりの一杯の為に生きているといっても過言ではない今日この頃。しかし今口にしている、風呂上がりの一杯も捨てがたい。
空のコンビニ弁当の錯乱する汚部屋でとゆうのが悲しいものがあるが、なかなかここまでくつろげると言う点においては世界一ではなかろうか。
これで、ほこりをかぶったTVをつけるための紛失したリモコンが見つかれば言うことない。

ぐびぐびと残りを流し込みながら、ふと下腹部に圧迫感を感じた。尿意だ。

「…」

ほぼ素面でそんなに酔っぱらってはいないが、綿混でタオル地の淡いピンクのジャージ一枚で廊下に出るには、ちと寒い。暖房がたかれた室内と違い、この真冬日にそんな事はただの苦行である。
男児であれば最終手段のペットボトルを活用できそうだが、残念ながら辛うじておなごとして生まれたかにはできるはずもない。
こうして尿意と怠惰との不毛なチキンレースが始まったのだった。




(「も、らすだと?!」)
かれこれ二時間半。これ以上はと言ううところでようやく勝利した尿意に重い腰を上げたところで、問題が発生した。
胡坐を組んだ我がおみ足がしびびと刺激を伝えてきたのだ。麻痺している。
あれから四本は空になった缶ビールを袋詰めし、片足を畳についたまではよかったのだが、微動だにできない。動かせないのだ。

(「ふおぉお、なっ何たることなのだ!だっ駄目よ、わたしの膀胱は限界よっ」)
とおちゃらけてみたが、切実にパ○パースが欲しい。ぎりぎりの瀬戸際、ようやく動かせた足に力を入れ、根性で一歩踏み出したとき。

空の缶ビールを踏みそこなった。
あらっ?とも思う間もなく、側頭部に叩き付けられるような衝撃が疾しって、閉じた瞼のうちに星が火花を散らし痛みを感じる間も無く意識は暗転した。










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あきゅろす。
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