ど ら ご ん @ . 猫や子犬のように丸まって眠りこける つるつるでゴウゴウ音をたてる暖かい壁にすり寄りながら、肌寒いくて 目が覚めた 気がつけば吹きっさらしの中、天上には満天の星空とまわりは鱗が生えた壁が取り囲み その壁が 呼吸していた。 …まじか、 状況が理解できない、いやしたくなくて ふたたび、星空を見上げて 数限りない星をひとーつ ふたーつと声に出して数え上げて行く ああ 帰りたい ぴすぴすと寝息をたてて丸まって眠る ドラゴンの首もとで膝を抱えて ひたすら現実逃避に勤しんだのだった . [*前へ][次へ#] [戻る] |