アクマ
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セシルの寝室の外、待機する魔術師3人と悪魔が三体。
息を潜め成り行きを見つめるが、そのとき外開きの扉が勢いよく押し開いた。
あるものは吹っ飛ばされ、あるものはサンドイッチのように挟まれ、膝から崩れ落ち、明らかに体格のよい悪魔だけが踏みとどまる。
室内からの光を背に、アクマことヨリはニコリともせず辺りを睥睨した。
この3人と三匹以外に、人の気配を探す、
どうやら、主は台所で客人とよそ者とご一緒のようで
振り返りもせず、そっと後ろ手に扉を閉めてから、魔法を発動した。
単に目一杯光って見せたのである。
一瞬の出来事に光に眼を眩ませて、よろめいたのを確認もせず階下へ飛び降りる
階段の踊り場に着地、小走りにかけ降りて裏の台所へ
ためらいなく扉に手をかけ、しばし考える。
開いてまた思いきり発光すれば、主ごと それをくらう事になるが、運べる。
しかし、中には彼の友人も居るのだ
…流石に2人は手に負えない。
めんどくさくなって扉をノックし静かに扉を開いてから、ゆっくりと中を伺えば
どこから、出したのであろう。卓上いっぱいに広げたアフタヌーンティーセットのようなものを目の前に、張り詰めたような顔をした主と、驚きに満ちた顔をしたあの客人と、そいつを庇うように立ちふさがった初老の執事らしきじじいが居たのであった。
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