に ょ ろ り
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真っ白な朝日が窓から差し込む寝室。
二度寝から目覚めた、にょろっとした人ことシオンさんは真っ先にシーツをまさぐった。
蜘蛛の一族産のそれに熱は感知出来ず、とうの昔にベットを後にしたらしい事は何となくわかった。
額の在らざる目は辺りの熱源を探るが、家のなかにも人気はない。
ボリボリ頭をかきながら起き上がり、シーツを腰巻き替わりに立ち上がる。
白い漆喰の壁と足の裏に吸い付く板張りの床をペタペタと踏みながら、扉のかわりのシダのようなカーテンをより分け廊下を歩く
いや歩こうと、した。
それは朝のせいりげんしょう、かすかに布団に残った残り香に何時もより大変な事になっており彼は二択を迫られた。
朝の光に照らされた、白い漆喰の壁と赤茶けた冷たい木の廊下で、ヤンキー座りの曲げた足にひじをついて
寝不足の重たい頭を抱え、シオンさんは扱いかねる新しい同居人のことをぐーるぐる考えていた
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